2007-5-3
本日、神奈川県横須賀市新安浦漁港の釣り船店より朝鰺(アジ)釣りに行きました。今回も前回同様客足は少なく10名。午後も少数ということでした。これではこれから先が心配です。
客が少ないはずです。本日の釣り価はさっぱりでした。10cm程度のミニアジ×3、メバル×2では、どうにもなりません。
大潮で、流れが止まったままとのことですが魚が薄いことも明らか。今回だけでは何とも言えませんが、昨年、今年と同様な傾向のようです。釣り客は現金ですから釣れなければきません。
ところで、船宿のおかみさんに聞きますと、この冬は一度も名物の「スミイカ」釣りができなかったとのことでした。試し釣りでわかったことは、すっかり姿を消してしまったとのこと。この釣りは冬の風物詩であり、船宿の冬期間の稼ぎがしらですから、たまりません。返しのない針を羽子板上の上に生きたシャコを串にさして、海底の底泥に落とし、どんどんと躍らせて「スミイカ」に見せつけて、脚を伸ばしてシャコの上に乗っかったタイミングで引っかけて釣る釣り方です。
1日やって3~4杯取れれば上出来ですが、600gもの大きさだと、しゃくった状態で手にどしっときて、たまらなく面白い。釣ってよし、刺身は高級ネタで最高です。釣れだすと、噂で何十人も釣り客が押しかけて来る釣りです
でも、詳細に聞いて改めて深刻な状況と理解しました
1 昨年の梅雨の時期~秋にかけて大雨が多く、東京湾の横須賀沖まで多摩川からの真水や悪水(*1)に覆われて、シャコ(蝦蛄)がほぼ全滅に近かった。このため秋以降シャコを主な餌とするスミイカやマダコ等が育たなかった大きな原因になっている模様。
2 同時に、小柴や新安浦の漁師さんが、ドル箱のシャコやマタコが取れないためにやみくものに底引きを強化して、何でもかんでも取ってしまった。その過程で秋の成長前の「スミイカ」の小さい(コロッケサイズという)ものをどんどん取ってしまったことも大きな原因とされているようです。
3 湾内全体で底引き等の漁期を協定しようとしても、千葉県側の漁協が応じてもらえないのだとのこともあるようです。
4 でも本質的に問題は、大雨ごとに多摩川から、一気に鉄砲水の如く流入する河川水であり、悪水、それやこれやで溜まり出しているヘドロの堆積であります。
底泥の生き物(ごかいや、蝦蛄や二枚貝等)は一気に絶滅に近い状況に陥ります
ここ10年ほどますますひどくなってきているようです。
ほぼ毎年、絶滅を繰り返しているのでは漁業資源の回復は不可能です。
5 それよりも、一度底泥の生態系が衰弱して、蓄積される泥が再生しきれないでヘドロ化してしまったらおしまいです。
6 本日も、横須賀沖で猿島周辺では感じなかったのですが、金沢文庫寄りの沖合では、アジ釣り用のコマセかごが、底へドンと落ちた時にヘドロに埋まってしまうのでしょうか、とても抜き出すのに重たくなって、閉口しました。
とても不安になりました。この状態になると、底泥のごかい等の餌がなくなりますので、蝦蛄も「スミイカ」などもいられなくなります。
わずかに、アジ釣りの「コマセ」に呼び寄せられたアジくらいしかいなくなってしまうのではないでしょうか。
6 今後も経過的に報告をいたします。
東京湾を新たに汚染する悪水とはなにか
根本的な問題です。
本日、神奈川県横須賀市新安浦漁港の釣り船店より朝鰺(アジ)釣りに行きました。今回も前回同様客足は少なく10名。午後も少数ということでした。これではこれから先が心配です。
客が少ないはずです。本日の釣り価はさっぱりでした。10cm程度のミニアジ×3、メバル×2では、どうにもなりません。
大潮で、流れが止まったままとのことですが魚が薄いことも明らか。今回だけでは何とも言えませんが、昨年、今年と同様な傾向のようです。釣り客は現金ですから釣れなければきません。
ところで、船宿のおかみさんに聞きますと、この冬は一度も名物の「スミイカ」釣りができなかったとのことでした。試し釣りでわかったことは、すっかり姿を消してしまったとのこと。この釣りは冬の風物詩であり、船宿の冬期間の稼ぎがしらですから、たまりません。返しのない針を羽子板上の上に生きたシャコを串にさして、海底の底泥に落とし、どんどんと躍らせて「スミイカ」に見せつけて、脚を伸ばしてシャコの上に乗っかったタイミングで引っかけて釣る釣り方です。
1日やって3~4杯取れれば上出来ですが、600gもの大きさだと、しゃくった状態で手にどしっときて、たまらなく面白い。釣ってよし、刺身は高級ネタで最高です。釣れだすと、噂で何十人も釣り客が押しかけて来る釣りです
でも、詳細に聞いて改めて深刻な状況と理解しました
1 昨年の梅雨の時期~秋にかけて大雨が多く、東京湾の横須賀沖まで多摩川からの真水や悪水(*1)に覆われて、シャコ(蝦蛄)がほぼ全滅に近かった。このため秋以降シャコを主な餌とするスミイカやマダコ等が育たなかった大きな原因になっている模様。
2 同時に、小柴や新安浦の漁師さんが、ドル箱のシャコやマタコが取れないためにやみくものに底引きを強化して、何でもかんでも取ってしまった。その過程で秋の成長前の「スミイカ」の小さい(コロッケサイズという)ものをどんどん取ってしまったことも大きな原因とされているようです。
3 湾内全体で底引き等の漁期を協定しようとしても、千葉県側の漁協が応じてもらえないのだとのこともあるようです。
4 でも本質的に問題は、大雨ごとに多摩川から、一気に鉄砲水の如く流入する河川水であり、悪水、それやこれやで溜まり出しているヘドロの堆積であります。
底泥の生き物(ごかいや、蝦蛄や二枚貝等)は一気に絶滅に近い状況に陥ります
ここ10年ほどますますひどくなってきているようです。
ほぼ毎年、絶滅を繰り返しているのでは漁業資源の回復は不可能です。
5 それよりも、一度底泥の生態系が衰弱して、蓄積される泥が再生しきれないでヘドロ化してしまったらおしまいです。
6 本日も、横須賀沖で猿島周辺では感じなかったのですが、金沢文庫寄りの沖合では、アジ釣り用のコマセかごが、底へドンと落ちた時にヘドロに埋まってしまうのでしょうか、とても抜き出すのに重たくなって、閉口しました。
とても不安になりました。この状態になると、底泥のごかい等の餌がなくなりますので、蝦蛄も「スミイカ」などもいられなくなります。
わずかに、アジ釣りの「コマセ」に呼び寄せられたアジくらいしかいなくなってしまうのではないでしょうか。
6 今後も経過的に報告をいたします。
東京湾を新たに汚染する悪水とはなにか
根本的な問題です。