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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

昨夜の「柳家小三治独演会」は「笑点」ネタで大爆笑!

2016-05-12 23:58:07 | 日記
昨夜は、調布グリーンホールで「柳家小三治独演会」私、このホールは初めて。会社出て、速攻で会場に向かいましたが、着いた時は、丁度開演時間。遠い!行くだけで疲れました。
小かじという前座が開口一番。三三師の弟子ということ。で、小三治師登場。ものの陰陽というマクラから「宗論」実にオーソドックスな入り方。師の「宗論」は、久しぶり。キリスト教にかぶれる若旦那が笑わせます。19時20分頃仲入り。会場前に貼られた予定表には終演予定20時半とあったから、今日は早めに終わるのかしらと思っていたら、仲入り後、高座に上がった師は、「最近私の事務所に、ファンから来た質問」という話を初めました。その質問とは、「歌丸さんが笑点の司会を辞めるそうですが、小三治さんが、後をやるんですか?」というもの。いや、これは受けました。やはり、落語ファンでない人は、笑点が落語だと思っている人は多いんでしょうね。そういえば、この間志の輔師聴きに行った時も、開口一番「最初にお断りしておきますが、私、なんにも知りません」とやって受けてました。落語ファンからすれば、両師の出演は、あり得ないことだと思いますが、ま、世間では、違う見方なのでしょう。
さて、師の2席目は「青菜」この時期は、よく聞きます。いつ聴いても、噺の情景が目に浮かぶ名作です。主人公の植木屋さんご夫妻 きっといつまでも仲良く暮らすんだろうなと思わせる一席でした。

渋谷で清水宏監督作品「母情」

2016-05-12 14:44:08 | 日記
このところ、古い映画づいています。渋谷 シネマヴェーラで清水宏監督の「母情」という作品観てきました。といっても、私、清水宏という監督、よく知りません。惹句に「小津や溝口から天才と称された」「孤高の天才」とあったので、興味を惹かれ観に行った次第です。
「母情」 1950年の作品。主演は、清川虹子。私の知っている清川虹子は、テレビで江利チエミの「サザエさん」でお母さん役など、気風いいおばさんぶりが記憶に残っていますが、今回は同じ母親でも、自分の生活を立て直すために3人の子供を預かってくれる人を探しに行くために旅に出るという、深刻な役どころです。
親戚に3人のこどものうち2人を預かってもらうことに成功した母親ですが、長男だけは寝小便癖もあり、預かってもらうところがありません。最後に母親の頭に浮かんだのが、自分が子供のころに世話をしてくれた婆や。峠で茶屋をやっている婆やのところへ向かう道すがら 母親は赤ん坊の面倒をみながら、旅を続ける役者の一行に出会うなどして、だんだん、子供を預ける決心がにぶっていきます。ラスト、婆やに諭され、彼女は「3度のものを1度にしても・・・」子供と一緒に暮らしていく決意を固めます。だからといって、ハッピーエンドではなく、彼女の置かれている状態は、何一つ変わっていないので、未来への明るさというよりも、これから、この母子に襲いくる試練の方を感じさせる終わり方のなっています。