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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

確かに評価分かれる「グランドフィナーレ」

2016-05-25 15:13:37 | 日記
「グランドフィナーレ」観てきました。何人かの知人に感想聞いたら「面白い」と「つまらない」が真っ二つ。で、観終わって「なるほど」と思いました。
前宣伝見ていたら「引退を決めた音楽家が、最後に人生の真実を見つける」ような映画らしい。私、そういうの好きです。で、実際観てみると、確かにそういう映画ではあるんですが、決してそれだけではない。かといって、その違う部分が、前述した映画の内容を補完するならいいんですが、かえって分離しているようにも見える。私、この監督の作品観たことがなかったので、「この監督の作風は、そういうものなんだ」と言われれば、ぐうの音もでませんが。
さて、内容です。引退した音楽家のもとへ、女王陛下(もちろん イギリスの)から彼の代表作「シンプル・ソング」を演奏してほしいという依頼がきます。が、彼は頑なに断ります。なぜか・「そこに秘密が・・・」とあるのですが、私、大した秘密とは思いませんでした。彼が今過ごしているのは、アルプスの高級ホテル。セレブ達が集っています。アルプスの景色が、また綺麗。この風景は、この映画にマッチしています。その一方 時々、幻想的というか観念的というか、そういった画像が混ざります。私、この部分についていけませんでした。私の場合、主人公たちに感情移入しようとしても、その場面が入ると、それが妨げられてしまう感覚でした。
一方、下世話な部分もあります。主人公の人生の友ともいうべき映画監督。彼は、いま次回作に取り掛かっています。主演は、彼が手塩にかけて育てた大女優。映画終盤、女優が監督のもとへ姿を現します。「ようやく脚本ができた」という監督に女優は「出演拒否」を伝え「最近の作品はクソだ」と罵詈雑言して去っていきます。この役 ジェーン・フォンダが怪演しています。また、ホテルでディナー中に大ゲンカしたセレブ夫婦。もう分別盛りの年齢ですが、妻が夫に平手打ちを食わせて、その場を去ります。そこに居合わせた音楽家 食事を終え、ホテルの周囲を散策していると、そこでは、先ほどの夫婦が青姦しています。こうしたシーン一本で押してくれれば、もっと私の好きな作品になったと思います。ただ、ラスト「シンプル・ソング」をスミ・ジョーが歌うシーンは圧巻でした。