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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

板谷由夏「PHOTOGRAPH51」

2018-04-23 10:49:14 | 日記
池袋シアターウエストで上演された「PHOTOGRAPH51」です。板谷由夏主演。1950年代に生き「DNA二重螺旋構造」の発見に尽力したロザリンドという女性科学者のお話。まだ女性の科学者が珍しかった時代、彼女の実力を正当に評価する人は少なく、発見に向けて回り道をしている間、別の男性科学者のチームに先を越されてしまう。そんな彼女の人生を綴った作品です。
ロザリンドという女性科学者。イギリスのキングスカレッジで特別研究員として働くことに。が、パートナーだと思ったウィルキンズという男は、彼女を助手扱いしようとする。当然 2人は対立。間に入ったゴスリングという学生が、なんとか仲を修復しようとするが、上手くいかない。そんな状況が続くなか、ロザリンドを尊敬している若いキャスパーという科学者が、彼らのチームに入ってくる。ロザリンドは、彼には心を開くが、それもウィルキンズには、面白くない。どうやら、彼はロザリンドに恋心を抱いているようだ。
そんなギクシャクした状態なので、彼女の撮ったX線写真「PHOTOGRAPH51」の重要性が、皆には分からない。
ウィルキンズは、ライバルチームのワトソンとクリックに、その写真を見せてしまう。彼は、クリックとは古い友達だったのだ。クリックは、一目見て、その写真の重要性を知る。彼らは、それを基に、ついに「DNA二重螺旋構造」の発見に成功する。「ノーベル賞」に名を残し、喜ぶ彼ら。一方、ロザリンドは、悪性の腫瘍に侵され、短い生涯を閉じてしまう。
板谷由夏 初舞台ということでした。私、この女優さん観るのは、初めて。研究が生き甲斐の女性科学者の生真面目さが、よく出ていたと思います。戯曲自体は、難しい科学用語が飛び交う場面も多く、もう少し分かりやすくしてくれれば、なおさら楽しめたと思います。