安藤祐介「夢を捨てたと言わないで」

安藤祐介さんの「夢を捨てたと言わないで」です。
元甲子園球児が、心ならずも社命で売れない芸人のマネジメントを
やらされて、共に成長していく物語。
例によって、私、この方の著書初読みです。

元甲子園球児の樫村栄治。
プロ野球には入団できたものの、活躍出来ず戦力外通告。
地元から逃げるように、東京へ。
スーパー「エブリ」に入社。
ようやく仕事に慣れたと思ったら、社長から
「バイトしている売れない芸人たちを社員にさせて、
彼らを使って、店内でライブをするように」
という社命が。

全く乗り気でない栄治。
アルバイト芸人の　のらえもん　フリーターズらと衝突しながらも
歩んでいく。
やがて漫才芸人の一大イベント「オモワングランプリ」の季節が来て•••
というお話。

のらえもん　フリーターズらの芸人たちが生き生きと描かれ、
作者自身が「M-1グランプリ」に出場した経験があるとかで
漫才に対する愛情が感じられる作品でした。