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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

小林信彦「背中あわせのハートブレイク」

2020-09-20 10:11:43 | 日記
読書のお話。
小林信彦「背中あわせのハートブレイク」です。
私、この方の作品 結構読んでます。
特に「日本の喜劇人」「世界の喜劇人」は、私のバイブルです。
氏が週刊文春で連載中のコラムによると
今、「日本の喜劇人」の決定版を書かれている由。
楽しみです。

さて、「背中あわせのハートブレイク」
主人公 作者の分身•隆は、高校2年生。
16歳。
時は昭和24年。
映画研究会の仲間たちと高校生活をエンジョイし
一方、将来の事を考え、大学受験にも悩まされている。
隆には、遠縁にあたるケイという女の子がいる。
2つ下の14歳。
日本とアメリカのハーフ。

映画研究会は、名越 丘 中尾 隆の4人が設立したもの。
顧問の矢部先生は、旧態依然とした考えの持ち主で
隆たちと対立している。
彼らのマドンナ的存在が 中学生の純子。
後に、彼らの学校に転校してくるケイとは、
反目することになる。

隆とケイの淡い恋の行方。
物語の終盤 学生時代は結ばれる事のなかった2人が
互いにバツイチになって再会する。
そして•••

マッカーサーによる占領下の話 朝鮮戦争•••
当時の時代背景を取り入れながらの
青春物語。
面白かった。
自分の高校時代、思い返してみると、やはり彼ら
大人ですね。