プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

こんな素敵な実話があった!「ドリーム」

2017-10-21 11:17:19 | 日記
1960年代初め、アメリカとソ連が、宇宙開発計画で激しい鍔迫り合いを演じていたころのお話。主人公は、NASAで働く3人の黒人女性。リーダー格のドロシー 数学の天才で学校を飛び級で卒業したキャサリン エンジニア志望のメアリー。冒頭、彼女たちがNASAへ向かうシーン。車が故障して道路に立ち往生。そこへ通りかかったのが、パトカー。理由を聞いた警察官。ようやく直ったポンコツ車を先導して、NASAへ向かう。「この時代に、警察に先導されて職場へ向かう黒人女性は、私たちが初めてよ!」と快哉を叫ぶシーンが楽しい。
が、現実は過酷。「管理職」を希望するドロシーの願いは「黒人グループに管理職はいらない」の一言で却下。その才能が認められ、本部で働けることになったキャサリンも、ビルの中にはトイレさえなく、用を足したくなったら、トイレのあるビルに向かってダッシュしなければならない毎日。メアリーは専門知識を習得するための学校に、黒人の入る隙間がない。
ソ連に先を越され、焦るNASA。キャサリンの上司・ハリソンが、毎日長い間席を外す彼女に苦言を呈します。感情が爆発したキャサリン 理由を知ったハリソンが有色人種用のトイレのドアを叩き壊すシーンがいい。演じるケビン・コスナーカッコイイ!ドロシーは、新しく入ったコンピューターの使い方を部下の黒人女性とともにいち早く身につけ、なくてはならない存在に。メアリーも、裁判所に訴え学ぶ権利を勝ち取ります。なんとも男前な彼女たち!素敵です。
そして任務を終え、元の場所に戻ったキャサリンに、また新たな依頼が、アメリカ初の宇宙飛行士ジョン・グレンからもたらされます。この場面も素敵!しかも、この仕事の合間、シングルマザーだったキャサリンは、恋まで成就させてしまうのですから、もう、何をか言わんや!というところです。

映画音楽の製作過程を描いた「すばらしき映画音楽たち」

2017-10-20 10:49:05 | 日記
渋谷イメージフォーラムで「すばらしき映画音楽たち」観てきました。このところサイレント映画観る機会が多かったんですが、やはり、あれも、音楽ないと陳腐になってしまう場面もありますからね。
本作によると、映画音楽のエポックメーキング的なものはいくつかあるのですが、最初は1930年代の「ゴジラ」の塔の上で暴れ回るシーンだったとのこと。また、ヒッチコックの「サイコ」で美女が襲われるシーンなどなど、いろいろな場面を登場させ、映画音楽の重要性を説いていきます。私、先日ヒッチコック観たばかりだったので、これまた印象に残りました。
映画は「ライオンキング」でアカデミー賞作曲賞を受賞したハンス・ジマーら40人近くの作曲家をインタビューしながら、進んでいきます。彼らが一様に言うのは、そのプレッシャー。締切りの重圧 作品がどう評価されるか・・・まさに、時間との戦いなんでしょうね。
一方、できあがっていく過程の素晴らしさ。ある部屋の中のできごと。「E.T.」スピルバーグ監督がフィルムを回していく。作曲家のジョン・ウイリアムズが、ピアノでメロディを弾く。そのシンプルなメロディが、やがて、オーケストレーションされた、あのテーマ曲に生まれ変わって行く。このシーン観ただけで、映画観た価値がありました。

細かいギャグ満載!H・ロイド「ロイドのスピーディ」

2017-10-19 10:38:01 | 日記
シネマヴェーラ渋谷で上映された「ロイドのスピーディ」です。私、もう20年以上海外行ってないんですが、その前は、よく行ってたんです。やはり、1番好きなのはニューヨーク。ブロードウエイでミュージカル観て、日本では売ってないビデオ(当時はビデオです)買って、MSGでプロレス観て、ヤンキースタジアムでMLB観て・・・これが楽しみでした。で、「ロイドのスピーディ」20年代のニューヨークが舞台ということで、観に行ってきました。
今回のロイドの役は、ヤンキース命という青年。勤め先のバーで、食材を使ってスコアボードを付けるギャグが笑える。とにかく、何事においても、ヤンキースが優先するので、スピーディは、すぐ勤め先を首になってしまいます。そんな彼には、可愛いジェーンという彼女がいます。彼女は、おじいさんのディロンと2人暮らし。ディロンは、馬車の運転手。これが、鉄道会社の悩みの種。なんとかディロンから、運行の権利を買おうとしますが、彼はOKしない。じつは、24時間運行しないと権利が消失するという規約があり、鉄道会社は、馬車の運行を妨害しようとします。とうとう、馬車を強奪することに。さ、ここからスピーディの 大活躍が始まります。
ラスト、運行時間に間に合わせようと、馬車を猛スピードで運転するスピーディ。ここは、いつもながらの大迫力。また、職を次々と首になるスピーディが、タクシー運転手になった時は、なんとお客の役として、ベーブ•ルースも登場。ヤンキースの黄金期だったんですね。さらには、ジェーンとコニーアイランドで、デートするシーンでは、まとわりつく犬などを使ったギャグを連発。
タイトル通り、スピーディで面白い作品でした。


目黒で「立川志の輔独演会」

2017-10-18 11:19:59 | 日記
さて、2夜連続の落語会通い。昨夜は、目黒パーシモンホールでの「立川志の輔独演会」でした。この劇場 都立大学の駅から、ちょっと歩くんですよね。18時半開演。開口一番はお弟子さんですから、多少遅れてもいいんですけど、サラリーマンとしては、少し厳しい場所と開演時間です。
で、どうにかギリで到着。まずは志の彦 土地柄らしく「目黒のさんま」マクラの弟子入りのエピソードが笑えた。続いて志の輔師。マクラに選挙の話振ってから「バールのようなもの」バカバカしい傑作ですが、何度聞いても、熊さんがご隠居のところに分からないことを聞きに行って、その熊さんが、なつみちゃんとスナックでデュエットするという展開が馴染めない。この落語に、「熊さん 八つぁん ご隠居さん」という落語国お馴染みの登場人物は、必要なのでしょうか? かと言って、他の設定も浮かばないし、落語の難しいところですね。
休憩。たきざわよしひろという人の打楽器演奏を挟んで「井戸の茶碗」こちらは、正直清兵衛と言われる屑屋 町役の大家さん 千代田卜斎という浪人者 高木作左衛門という水野の殿様のご家来 こうした登場人物がピタっと来る噺。なにしろ正直な人物ばかりが登場し、気持ちのいい噺で、私は大好き。
これ、志の輔師独自の演出ですが、厄介な案件を抱えた清兵衛が、大家さんに相談しようと、家へ行くと屑屋の仕事で来たと思った大家が
「おい、一応、私も町役なんだから、仕事なら、裏へ回っておくれよ•••えっ、そうじゃない? 相談に来た? じゃ、話は別だ。上がりな 上がりな」
というところ。大家さんの矜持 江戸時代の様子が分かるように思えて好きな場面です。


「替り目」「二番煎じ」「死神」3席。下北沢での「春風亭昇太独演会」

2017-10-17 11:05:10 | 日記
下北沢•本多劇場での「春風亭昇太独演会です。
まずは、恒例オープニングトーク。静岡出身の昇太師。清水エスパルスのファンだそうで、まずはJリーグの話から。着替えに袖へ入ると、入れ替わりに立川生志師が登場。「金明竹」の一席。
再び昇太師。夫婦のマクラから「替り目」酔っ払いの旦那が、おかみさんに感謝するところが、この噺の眼目ですが、カーテンコールで師自身が言っていたように「独り者」がウリの昇太師だけに、どうにもリアリティに欠けるきらいもあった。^_^
続いて「二番煎じ」こちらは十八番ネタだけに、抜群に面白い。特に番屋での鍋がばれそうになり、皆が右往左往するところは、最高のバカバカしさ。ここから休憩だが、既に8時40分と、かなり押している様子。
トリネタは「死神」明るい噺が信条の昇太師には珍しいネタ。が、ニワカ医者の呪文で、死神が撃退されるところは可愛くていい。
昨日は46年ぶりの寒さということですが、その日に冬のネタを2席とは、さすが昇太師 持ってるということでしょうか。