腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



鳩山内閣が発足したようで。

この内閣、店主なら何と名付けよう?


国民の期待や関心が高いので...



   “ハードルがいつもより高い内閣”


イマイチです。


ま、国民の期待を裏切らないよう頑張って欲しいもんです。



で、15日(火)の夜にレイトショー見てきました。
こちら↓
 『サブウェイ123 激突』

1974年に『サブウェイ・パニック』として映画化されたジョン・ゴーディのベストセラーを、トニー・スコット監督&デンゼル・ワシントンが4度目のコンビでリメイク。
地下鉄運行司令室に勤務するガーバー(D・ワシントン)と冷徹な犯人グループのリーダー(ライダー)役でジョン・トラボルタが共演。

やはりロードショー中なので詳しい内容は控えますが、先週の『スマステーション』の月イチゴローでは5作品中5位だった。

なかなかスピーディーな展開で面白かったが、最後があっけない感じ。

ワシントンもトラボルタも存在感十分。
流石名俳優です。


で、見つけちゃいました。
やっちゃったね、監督さん。
いや、美術の小道具係か?

犯人のリーダー、ライダー役を演じるジョン・トラボルタの腕時計が3度ほどスクリーン一杯に大写しになります。
3度も写ったからメーカー、モデル名までハッキリ確認できました。
店主をなめんなよ!(笑)

これです↓
 ブライトリンング コルト・オートマティックⅡ 500m防水 自動巻き

1度目で
「うわっ!コルト!」と思い、2度目で
「自動巻きか!?」と確認し(コルトはクォーツモデルもあるんです)、3度目では確信に変わったので間違いないでしょう。


しかし、しかしです。
ここで小道具係りさんが大きなミステイクを犯します。


人質をとって地下鉄の列車内に立てこもっている犯人。
要求した時間内に身代金が届かなければ人質を殺すという展開。
“時間”が非常に重要なファクターです。
だから時間を確認する度にライダーの腕時計が大写しになるのですが...

大写しにならない場面ではライダーの腕時計が別のモデルなんですよ!!!

恐らくこれ↓
 ブライトリング スーパ・ーアベンジャー 300m防水 自動巻き

こちらはチラチラとしか写らなかったので、ひょっとしたらクロノ・アベンジャーかもしれない。


しかし皆様、上と下の腕時計を見比べて下さい!
誰が見ても違うモデルと判る。
片方は文字盤が白の中3針モデルで、もう一方は文字盤が黒のクロノグラフ。
どこでどうなったのか解らないが、大写しの時だけコルト。

やっちゃいましたな。(^^;)

最初は右腕にコルト、左腕にアベンジャーを着けてるのかと思いましたが、どのシーンも時計をしてるのは左腕だけ。

気づいて、あれ!?あれ!?と慌てましたもん。
サブウェイパニックならぬ、“ひとりウォッチパニック”ですよ。(笑)

編集段階で気づかなかったのかね?
編集で気づいてもどうしようもないが...


で、もう一本強烈なのが出てきました。
NY市長の時計。
これ↓
 ジャガー・ルクルト マスター・ホームタイム 50時間パワーリザーブ 自動巻き

一回だけドン!と大写しで出てきますが、恐らくこのモデルではないかと思われます。
10時位置に扇形の計器が見え、6時位置にスモセコも確認できました。
が、気を抜いていたので自信がない。

しかしルクルトは間違いない。
さすがNY市長。
良い腕時計を着けている。
美術(小道具係り)の調達でしょうが。


というわけで、後半はライダーの腕時計ばかり気になってしまいました。
5位も納得。

腕時計のミスさえなければ3位入賞できたと思うが...


20:55の回は約30人ほどが見てたが、腕時計の間違いに気づいたのは腕時計修理専門店トゥールビヨン店主ただ一人。

...だと思う。

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