昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

佐賀県

2007-04-08 17:32:17 | ものおもい
こんなのを見つけてしまいました。

佐賀県「こちら知事室です-知事への提案:県職員と労働基準法について

簡単に説明すると、
・佐賀県では、平成13年から、顧客サービス向上のための意識改革の取り組みとして朝礼を行っている。
・上記取り組みは、県の総務部から始まり、その後、職場の自主的な取り組みとして全庁に広まった。
・最近、朝礼時間中の窓口対応について利用者から苦情があった(始業後なのに「朝礼中だから」と断られた?)
・そのため、県では確認整理をし、朝礼は始業前に終えるようになった。
・このことについて、ある職員が「最近、始業開始後に行われていた朝礼が、始業開始前に終了させることとなった。朝礼の出欠には選択の余地はない」と言っている。

ここまでが事実関係で、知事への質問は以下の通りです。

・上記が事実とすれば、相応の時間外手当が伴うはずだが、それは無視出来ない出費ではないか。
・もし手当を支給しないなら、労働基準法違反ではないか。
・以前から時間前に朝礼を終えていた職場もあったらしいが、使用者はそれを黙認していたのか。
・朝礼時にも窓口担当者を残せばよいだけではないのか。

それに対する佐賀県の回答は、

・朝礼はあくまで「自主的な取り組み」だから、時間外手当の対象となる労働時間ではない。
・顧客サービス向上のための自主的な取り組みは好ましいことで、使用者がそれを奨励するのも問題ない。
・なお、朝礼が「自主的な取り組み」であることを管理職を通じ職員に周知徹底させる。

ということだそうです。

上記の事例ですが、これ、典型的に「ふいんき(何故かry)が許さない」って奴じゃないでしょうかね。
「あくまで自主的な取り組みで、顧客へのサービス向上のために行っている」というのは、「顧客サービス向上のためだから、やれよ」と言っている、すなわち強制しているのと同じことのように思います。
ですから、たとえ、「朝礼の目的やあくまで自主的な取り組みであることについて、もっと丁寧に説明をするように指示をしました」と言ったところで「じゃあ自分は出ません」というのは、実質上は許されないでしょう。
これは「時間内にやるようにして、窓口対応者を当番で残す」か、「朝礼を止める」か、どちらかしかありません。
素直に、前者でいいんじゃないですかね。
無論、県民感情としては、職員の労基法違反状態なんて知らない、朝礼は時間外にやれ、という意見の方も結構な数になるのでは、と思います。
しかし、いくら「市町村民・県民の方を向いた行政」とはいえ、それは行き過ぎでしょう。
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