まるで松岡美術館のような企画展タイトル^^;ですが、ここは四谷紀尾井町。
大リーグや、恐らく卒業シーズンで上京の家族連れなど様々な人達で込み合うホテル・ニューオータニ、ロビー階を通過してお邪魔しました。
うん、ここも何時に無く人が居るなあ…
さあ、入りましょ
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今回注目した画家は先ずブーグロー(William-Adolphe Bouguereau)、「愛しの小鳥」。
この結構ベタなタイトルの作品を”注目”なんて語ると”もの知らず”と批判されそうなアカデミズムの巨匠でありますが、本ブログでは以前松岡美術館所蔵のやはり美人画で紹介済み。
1800年代後半の印象派の流れに棹差す存在、ということになるのかな?
もう1人は「アラブの少女」は可愛かったカバネル(Alexandre Cabanel)さん。彼は1800年代真ん中を生きた画家でこれもアカデミック派のフランス人。
上述のブーグローと共にモネを批判したそうです。
彼の代表作、「ヴィーナス誕生」を眼福まで^^添付します
で、今回の展示で彼の作品「エコー」の説明の時、それに纏わる神話を知りました。
おしゃべりだったニンフのエコーはゼウスの浮気の手助けをして彼の妻ヘラの怒りを買い、言葉の自由を取り上げられ、相手の最後の言葉だけ反復して繰り返すだけになった…
エコーですね。
その後、ナルキッソス(→ナルキストの語源)に恋をしつつ、それを伝えられない絶望感、というのがエコーを絵の題材にする時の定番モチーフとなった…
で、本ブログで2回紹介、画像からの検索で結構な訪問者を呼んでいる和田英作さんの「こだま」を思い出した次第。
耳に手を当て、その表情に絶望感が覗われる名作ですが、薀蓄を一つゲットした感あり、であります…
薀蓄、長
勿論、冒頭展示のムリーリョと後半の山場、という位置に置かれたミレイは流石でありました。
色っぽかったのはニコラ・フランソワ・オクターヴ・タッセール「ニンフと天使たち」。バストトップが…
あ、後本企画展としては枠外で展示だった静物画でエミリー・スタナード、という方の作品が数点。これも良かったなあ…
特に下に添付の会場で配布された冊子にある「静物」、凄い描写力です!
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こうやって作品のアーカイブを下さるのは良い企画だと思います
さて、今回の入場料は800円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計13,860円となり、終了です。
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