薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

入学式で思う「命の感謝」

2017年04月10日 | 障がい

東海小学校の入学式があり、29名の可愛らしい新1年生が勢ぞろいしました。

パイプ椅子に座ると足が床につかずプラプラさせている姿に思わず目じりが下がり、まるで孫を見るような気持ち。(いやー、そんな年になってしまいました)

名簿を見ると、読み方が難しい名前がズラリ。

時代は変わったなーと思いつつも、その名前を付ける時にご両親が懸命に考え夢を託されたことを感じます。

私は入学式には格別の思いがあります。

16年も前になりますが、息子の入学式の時も今日のように桜が満開でした。

病気や障がいをもって生まれた息子は6歳まで毎年大きな手術を受けていて、もう死ぬかもしれないと幾度も覚悟してきたので、小学生になった時は、ここまで生きてこられたことに感無量でした。

何ひとつ普通の成長を望めなかった息子でも小学生になれることは、想像以上に大きな喜びだったのです。

中学生になった時は、よくぞ12年間も生きてくれた!と入学式で涙してしまった程。

だから入学式は「おめでとう」という言葉よりも、「有難う」と命への感謝で心が一杯になってしまうんです。

こんな親は私だけかもしれませんが、普通の子育てをしていても高熱を出したり事故や大きなケガで、むちゃくちゃ心配された親御さんもいらっしゃることでしょう。

昨今は子どもが犠牲になる悲しい事件が後を絶たず、地域でしっかり子どもたちを見守っていかなければならないという思いに駆られます。

入学式は人生の節目。その都度、生きている自分を誇りに思い、命を大切にして、健やかに育っていってほしいと願っています。

 


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