告別式は九時から始まりました。
18基の生花に囲まれた遺影の義弟のお母さまは
とても優しい顔で微笑んでいらっしゃいます。
きれいなおばあちゃんで私の中の抱いていたイメージと違っていました。
農家に生まれ農家をずーっと先日までやってきたはたらきもののおばあさん。
色白でかわいいおばあちゃんでした。
若いころはさぞや美人だったでしょう。
妹さんやお姉さんを見てもおかあさんそっくりでおきれい。
三番目の妹と遺影などをみてその表情から
「きっとしあわせだったのでしょうねぇ」って思いました。
昨日まで元気でいた人が突ですものね。
家族としては悲しみも深いかもしれませんが、
苦しむこともなく、ずっと寝たきりでもなく、
きっと本人としては本望ではなかったかしら。
妹はちゃんと?喪主夫人を務めていました。
大往生だからみなさん穏やかな表情です。
新潟の人って勤勉実直って感じがします。
そのあとのお斎も静かで雰囲気も穏やかに和やかに。
優しかったおばあちゃんの急逝でしたので
寂しいね、でも、みんなに孝行して、突然だけど静かに逝ってくださった。
と皆さんおっしゃっていました。
こちらのお斎はご住職さんも三人、ひな壇に座って皆さんと一緒に会食なさいます。
その時に、喪主夫婦がひな壇にすすんで、お布施を渡し。
それが半端な量じゃない枚数。
三枚でいいと思うでしょ?
10枚以上は重なっているのです。
真ん中にお座りのご住職さんに8枚くらい、他の方々には一枚ずつ。
お坊さんと喪服がなければ披露宴です。
こんなときにもお得意のカメラが出ました。
非常識ですね。
ま、若い人のお斎ではないし、すてきなおばあちゃんのとむらいですね、
なんて自分に良いように解釈して、
それでも周りを見渡して遠慮がちに(-_-;)
お料理などを撮らせていただきましたのよ。
罰当たりな。
引き物が夫婦でも一個ずつつきます。
1セット。
2セットいただきました。
他に香典返しも。
喪主と喪主夫人は大変。
各テーブルにご挨拶とお酌。
この間に火葬されます。
お骨ひろいの方々を待たずにお斎がはじまります。
ですから喪主はお骨拾いできないのです。
三番目の妹は夫がなくなった時もお骨拾いできなかったんです。
もちろんお姑さんでもそうでしょうけど、
もっと近い夫や、ましてわが子ならば、こんなことしていられないと思います。
そう言う習慣だから仕方ないのかしらね。
お骨が戻ってくると、お斎会場の祭壇に置かれて
ここでもお経があげられます。
2時間ほどでお開きとなりました。
皆さまにご挨拶して、お花をいただいて斎場を後にしました。
帰りはまた夕方。
結局紅葉は見えませんでした。
でも、闇のなかでも、真っ赤なのがわかるほどなんですよ。
きっときれいだったわね。
ま、紅葉見に来たわけじゃないからね。
いただいたお花、父の仏壇に飾って賑やか。
天国へ召されたお婆さん、
49日が過ぎたら父にも会いに来てもらえますかしら。
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