EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

WORKS Volume2 CD 1996年 castle盤

2014-07-25 18:09:18 | 「作品第二番/WORKS volume2」
WORKS Volume2 CD
1996年 castle盤




このシリーズは、前回、「WORKS Volume1 1996年 castle盤」を取り上げました。

どのような変化をつけたCD盤になるのかが、お楽しみなのですが、
同じWORKSシリーズという事で、「Volume1」と、ほとんど代わり映えのしないデザインになっています。

また、ジャケットのデザインも、「ただの文字」「ただのマーク」と解釈されていたようで、
オリジナルアナログ盤と比較すると、同シリーズの「Volume1」同様、
Volume2やELPマークの位置が異なっています。
(アナログ盤でも、ELPマークの位置が異なるのがあるようです。)

違いといえば、「Volume1」のCD盤は、盤面に下地の色を施していたわけですが、
「Volume2」は、下地の色がない銀色の盤面に白色のELPマークを印刷した感じになっていますね。


CD盤

「BRAIN SALAD SURGERY」まで行われていた、
CD盤をはずすと別の絵が出てくるという遣り方は消え去ったようです。

また、アナログジャケットの裏側の写真は、2つ折りのジャケットペラ紙にも登場しません。

このシリーズの中では、最も、手間暇がかかっていない品物と言えます。

このアルバムは、最初のWORKSがリリースされた段階で、 「Volume1」の表記もあったので、
その時点で、「Volume2」の内容も既に決定していたと思われます。

キースは数年前のインタビューで、「このアルバムだってそんなに悪くはないのだ」
と語っていました。

カールも1977年のラジオ番組のインタビューの中で、
「Volume2はロッキーなアルバムなので気に入ってもらえると思う」という感じの発言をしていました。

キースとカールのコメントから考えると、
当時、メンバーとしては、「Volume2」は「この内容で良い」と決めていた事になりますね。

ELPファンがELPに求めていた音楽は、
「Volume2」の内容のようなアルバムではなかったと思うのですが、
出てきたのは寄せ集め感が否めない比較的シンプルな楽曲群。

しかも、バンド名義の既発曲や、個人名義でシングルとしてリリース済みのもので、
諸外国でヒットした曲(キースやグレッグの曲)の異なったヴァージョンも数曲収録されています。
なので、「WORKS Volume1」の単なる落ち穂拾いとも違いますよね。

確かに良い曲もあります。

ただ、私自身は、「良い曲がある」というのと、「良いアルバムである」というのは、別問題だと思っています。

未発表の曲のみで埋められていたら、違った印象も生まれたかも知れないですね。

以上。

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