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週五日記

ボチボチがんばります

医療崩壊

2011-10-06 05:16:16 | Weblog

読みかけの本をおいといて、

以前のブログで紹介した小松先生の本を読み始める。

 

久しぶりに勉強になる本。

医師の視点から、社会科学的な分野も含めて書かれた本は

、この本以外に、そんなに多くない気がする。(調べてはみますが)

 

途中までですが、特に『リスクマネジメント』に関する部分で、

現在の関心からすると『ヒューマンファクター工学』が紹介されていて、

その理念からすると、『患者中心の医療』では、ダメで、『人間中心の医療』

でなければならないとあって、深く納得した。医療を構成しているのは、

患者と、医療従事者であって、『相互作用』しあうものであり、

その両者の関係性は、『環境』にも作用されるとあった。

 

あと、この本を読んで思ったのが、医療の外部にいる警察、マスコミ

、法律家(法律)も、医療や、医療従事者と『相互作用』しあうことになるが、

相互作用の影響分析は、ほとんど出来てないのではないか?と

思う。

 

あと、自分の問題意識が整理されたのは、医療は、確率論的な思考様式があって、

同じ症状の患者さんで、同じ診療行為であっても、結果が『同じ』にならない場合もあるということ。

そのほかにも、刑法をはじめとする法律は、過去の条文に縛られすぎるところがあって、

医療のように、『医療水準』という言葉があるように、医療水準が時代とともに変化し、

常に発展途上だとすれば、刑法の『過去に縛られること』と、医療水準の『変化』は、

相反するのではないか?というのは、かなり刺激的に感じた。

 

そのほかにも、病院内部の立場の異なる『相互作用』の影響についても

考えないといけない。

 

 

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