以前T☆ROCKSでライブをやってくれたバンドさんから連絡があって話をしたんだけど、「ステージ内がとても
やりやすくて、外音も聞いていて気持ちがいい」って言って頂いたのね。お世辞も入っているかも知れないけど、
まあ、もし真逆だったらそうは言わないだろうから、少なくともそういう風に感じてくれたんだろうなと思ってとても
嬉しくありがたいと思いましたね。
ああ、報われたなあって感じますね。ただただ感謝です。
そう、T☆ROCKSのステージ内はね、やっぱり色んなハコにありがちな「音が回って音の渦の中にいるみたい」って
言う現象を少しでもなくそうと考えてコンディショニングしてるのね。まあ、さすがに物理的な広さの限界はあるから
ギター2本でキーボードがいるとかだとちょっと混沌としちゃうかもだけど、生音をあまり大きくしないでくれれば
結構大丈夫。あとはドラムさん次第かな。
みんなもスタジオ練習なんかで色んな場所で練習すると思うけど、出来ればなるべく広いところでやったほうが
やっぱりいい。自分も狭い場所でずっとやっていたことがあるんだけど(昔は広いスタジオってあんまりなくてね)
やっぱりどうしても雑になると言うか、よほど気を付けないと独りよがりになりがちかも知れない。
多少ミスっても、リズムがよれてもあんまり気にならないからね。
広い部屋でもあまり反響が大きいところだと結局あいまいになるので、気持ちはいいけどタイトな練習には
不向きだね。少しタイトだったりデッドだったりの部屋でやるとかなり練習になるよ。怖いくらい。
ちょっとズレてもすぐバレるみたいな・・・ね。
だからそれほど広くない部屋で爆音で練習していると、その音圧に慣れちゃって、そうでないとやりづらく
感じることもあるかも知れない。ま、それできちんと演奏が出来ていればいいんだけど、そうやって爆音で
練習しているとヘタするとコードがぶつかっていてもあんまり気づかないでそのままってことも多いから
気を付けてね(苦笑
それと色んな場所でやるのもいい経験になる。音作りの幅が広がるし、色んな場合に対処できる
ようになる。
で、T☆ROCKSなんだけど、やっぱり自分や人の音が明瞭にわかるようにアンプの位置や高さ、吸音材などの
設置でややタイトめに作っているつもり。だからたまにいるね、もっとグワーって低音が欲しい・・・とか言うギタリスト。
きっと狭めのスタジオでベースの低音がボーボー行ってる環境でやっているのかなあ・・・って思うんだけどね。
残念ながらベースの音をモニターから返してもきちんとベースの音が聞こえてくるだけでそれほど暴力的な
低域は無理かな。ま、ベースアンプをギタリスト側に向ければ結構くるけどね。でもそれが正しいのかって
言うとわからない。確かに正解って言うのはないのかも知れないけど、タイトな音像の中で正確な演奏をするって
言うのが、基本としてあって、それにプラスして、ラウドロックならそれ相当の音量、音圧、暴力的なギターの音色など
あっていいと思うんだよね。でも初めから音が回っちゃう環境じゃ、そのプラスの部分が難しいでしょ?だからまずは
タイト目な音像になるように作っているつもりなんだ。
ポップス系ならなお一層スッキリして全部の音が聞こえる環境をね、ステージ内と客席で聞かせたいんだよね。
ま、そうは言っても、ステージ内で、正直全てが完璧とはいかない。良く言うように優先する音と、犠牲にする音は
どうしても出てくる。自分にとって譲れない音だけは死守するように、それプラスはその場所によって考えれば
いいね。手前みそだけどT☆ROCKSは生音を適度にすれば結構いい方だと思うよ。
クライアントからそう言ってもらえるように日々努力しているわけなんだけど、直接ね、たまにだけどそう言って
もらえるととてもありがたく嬉しいよね。わかってくれてたんだなあってね。たまに言ってもらえるんだよね。
もちろん反省もあるけどね。いつも何かマイナス要因はなかったかって考えてるし、毎回、自分なりに反省点は
ある。あそこの対処はもっとこうするべきだった・・・とか。人の対応もあるし、単純ミスで、録画するのにギリで
録音ボタンを押そうと思ってたら慌ててて始まりが欠けちゃったり・・・とか。落ち込む。
ここ2~3日も色々仕事が立て込んでいて、クライアントに頼まれた仕事は、済んでるんだけど、結局、
何日も後処理でお金にならない仕事をしてる(苦笑)。昨日なんて夜中の3時半まで店にいたもん。
それでもクライアントに頼まれればね、自分一人でできる仕事ならやるよ、「ありがとうございました、助かりました」って
言ってもらえれば嬉しいじゃん。また依頼してくれるだろうしね。どんどん依頼してちょーだい!
ま、たまに「簡単に頼むなあ」って苦笑するときもあるけどさ。大の大人が動くんだから普通それはお金が発生するぞ
って場合もあるにはあるんだけど、ま、そんなに面倒でなければサクっとやっちゃうよ。
そんな感じだからね、たまにスタッフから「TOSHIさん、それはやりすぎです」って怒られるね(笑)。
そうやってたまにたしなめてもらえるので「ああ、そうか」って気づける(笑)。助かってるよ。
やっぱり一人じゃ難しいね。スタッフの力、色んな人のつながりがないとやっていけないかもね。
好感度を上げようと思って言ってるわけではないよ、本当にそんな気持ちで考えているのね。
だって自分が納得できる好きな仕事をして、みんなが喜んでくれるなんて最高だよね。
まあ、確かに儲からないけどさ(笑)。決しておすすめはしないよ、この仕事。
責任感とか緊張感とかも凄いし、グッタリもするし、耳も頭も痛くなることもあるんだけどさ。
営業の部分も大変だし・・・。
でも俺はみんなが演奏したり、歌ったり、レコーディングしたり、イベントで騒いだり、打ち上げしたり、ゲームしたり、
バンドで真剣に悩んでいたり、スタジオ練習でがんばっていたり、セッションで技を磨いたり、交流を深めたり、
カウンターでビールを飲んでいたり、オムカレー食べたり、グリーンカレーヌードル食べたりしているところを
見るのが大好きなんだよ(笑)