ま、かく言う私も楽器始めてから20代前半の頃までは楽器に無頓着で、調整とか意味わからなかったんだけどね。
少し違う楽器も所有するようになって、少しずつ気にするようになった。
で、一回、自分の楽器に不満があったので、東京の某リペアショップに持って行ったのね。
今はあんまりそんなこともないんだろうけど、その頃はリペアショップも高飛車で偉そうなところも多くてね(苦笑
いや、ちょっと違うな、「自分の理念を曲げない」人が多かった・・・かな。
それをクライアントに押し付ける人も中にはいた・・・って感じかな。
で、その某ショップに持っていたら「こんな楽器は良くならないよ」って言われてピックアップを高いやつに
交換すればなんとかなるかもみたいないい方されて、ちょっとイヤな気分になってヘコんで出て来ちゃったんだけど、
そのあと、違うリペアショップに持って行ったら、普通に色々問題点を話してくれて、その楽器なりにこうすれば
大分良くなるって言う提案をしてくれたのね。しっかり調整すれば必ずそれなりに良くなるって感じでね。
非常に納得できたし、それが普通の商売じゃないかなあ・・・て思ったんだけど(笑)。
それから俺も色々興味を持って、電気系統はダメなんだけど、ネックやブリッジとか、割とアナログ的な部分は
自分なりに研究して自分の好みに調整するようになったんだけどね。
ネックやピックアップ調整なんかは自分のプレイによって個人差が出るので、自分好みに変えていいと思うんだよね。
やるジャンルによっても多少は違ってくるだろうし。
まずは適正な楽器の状態、デフォルトってのは必ずあるんだよね。
そこから、その人の好みに合ったセッティングを話を聞いて近づけていく。矛盾したことを要求するようなら、
話して納得してもらうのが大事だよね。
俺もその良くしてくれたリペア屋さんの理念(理想の楽器の状態)を聞いた時に「ああ、なるほど、理にかなってる」って
思ったもん。そして、それはあくまで理想で、そこからクライアントの理想に近づけていくって作業をするんだよね。
ま、どんな仕事でもこれは基本かもね。T☆ROCKSでも当然、理念はしっかりあるんだよね。理想がある。
でもそれを押し付けるのと、わかってもらうのは違うし、強制もしないし、なんとなくT☆ROCKSイズムみたいなのは
感じてくれればいいかな、と。あるいは良く話をしてくれたり聞いてくれたりしてくれる人にはしっかり話そうかなと。
こっちも色んな人と話すことによって凄く勉強になるんだよね。自分の理念があるのはいいんだけど、あまりに
頑固になるのもあまり良いことではない。
そうそう、始めのいい印象を持たなかったリペア屋さんは「フェンダー第一主義」でね。それ以外は眼中にない感じ
だったなあ(笑)。もう、フェンダー以外は認めないんだよ。そりゃ、好き嫌いはしょうがないけどさ。
俺も大好きだけど、ギブソンもあればサドウスキーだってあるわけで。
理想が高いのもいいんだけど、色んな楽器や考えがあるってことも頭に入れとかないとね。
自分も常に客観的に考えるように気を付けてる。
なるべく色んな人の意見を理解しようと努めている。務めているけどたま~に無理なときもある(笑)。
人間だもの。TOSHIお。