教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

理想の音2

2013-04-28 | 音楽的アドバイス

理想の音の続きだけど、もうひとつ忘れてはいけないのは、「他の音と混ざった時にどうなるか」

「バンドの中に入った時にどう聞こえるか」なども考慮に入れることだね。

これはでもなかなか難しい。自分の理想の音と他の楽器と混ざった時の聞こえ方の違いが、

なかなかうまい具合にいかないんだよね。

ギターであればそれのみで聞いているときは歪みもドンシャリ感もいい具合なんだけど、バンドで

全員で音を出したら音程感が良くわからないとか、リバーブやディレイもかけ過ぎだったり・・・。

ベースもローが出過ぎで他の人に迷惑をかけたり、何弾いているかわからなかったりね。

ドラムもタムでいけると思ったけど意外と迫力無くてフレーズ変更・・・なんてのもあるだろうし、

ボーカルもそうだよ、歌えると思ったら出だしのキーが低すぎて埋もれちゃったとか、サビで高すぎたとか、

歌えるんだけど高い音が続きすぎてつらかった・・・とか。

実際に合わせてみないと意外と気づかないことって結構あるんだよね。

そこで、なんとかして自分の好みの音や理想を、実際に使える音や演奏になるように摺合せをしていく作業を

続けていくわけだ。

 

この辺のバランス感覚はなかなか正解があるわけでもないし、実際に(メンバー同士が平等の)バンドと言う

形態である以上、自分の理想(わがまま)をある程度は貫いていいと思う。それが個性になるし、いい方向に

向かえばそれでいい。この辺は常に客観的に判断し続けるしかないよね。いい化学反応が起きればいいよね。

逆に頼まれて人のバックをやる場合などは、あまり個性を出し過ぎるのも好まれない場合もある。

それでも自分をあまりに殺すのも面白くないので、コソっと自分の主張は入れてもいいと思うよ(笑)。


理想の音

2013-04-28 | 音楽的アドバイス

楽器を弾く人は誰もが、自分なりの理想の音や、憧れている音・・・などがあることだろう。

自分なりに色々研究して、それに近づけるようにするんだけど、これはもう多分一生追いかけてるだろうね。

きっとプロもそんなもんだよ。「もう完璧」って思っても、しばらくするともうちょい工夫がしたくなってくる。

ま、そういう気持ちがなくなってくるとそろそろ隠居かなとも思うけど(苦笑

 

で、経験を積んで、色々試したり、そういった本なり雑誌、それから人の話なんかを聞いたりして、知識を

つけて理想に近づけて行こうとするんだけど、もし実際に音を出せたり、人の演奏を聞ける状況にあるなら、

それは大変ラッキーなので利用した方がいいよ。

例えばライブをやりにその場所へ行って、人のリハなり本番なりってのは非常に勉強になる。

音に関してだけではないけど、「これは取り入れよう」って部分や「ここはマネしない方がいい、気を付けよう」とか

色々発見できる可能性が高いよ。だから疲れない限り、観て聴いた方がいい。

 

あともっと大きいのはね、ちょっと特殊な場になるかも知れないけど、人の機材で人のセッティングで

弾く機会があれば、それも大いにやらせてもらうべきである。

やっぱり凄く勉強になる。セッション会なんかは結構ラフな場なんで、そういったことができやすい。

仲良くなって、気になった楽器は触らせてもらったり、足元のエフェクターを見たりして研究するといいね。

 

自分が足元にたくさん置いている場合なんか、たまに非常に簡単なセットでいい音を出してたりすると、

あ~、そういうことなんだよな・・・ってわかったりする。悲しい時もあるけど(笑)。

 

あと、外で見て聞いているより、実際にバンドの中に入って、人の機材で演奏するとこれまた新鮮。

自分の楽器だったらこう聞こえるはずなのに、なんか違う・・・って、見事に裏切られたりするから。

それが自分の好みだったりした日には・・・(笑)。

あと弾きやすさ、弾きにくさも人の楽器を触るとわかるね。

 

だからチャンスがあれば人の機材やセッティング、うまくいけば人の楽器を演奏させてもらうと結構

発見があるかもよ。