しばたっ子応援団(学校支援ボランティア)の活動がありました。
槻木小学校6学年3クラス87人です。
学校からの依頼内容
「槻木・柴田歴史探検隊」
・しばた100選の中から、調べてみたいことを選び、より詳しく教えてもらう
ことで、さらに歴史に興味を持ち、柴田町の歴史を詳しく知り、それを伝える。
ボランティアの条件等:歴史に詳しい方。しばた100選関係者。
この条件に合う人は管理人しかいません。
クラス毎に時代毎にしばた100選から地域資源を選んだものが、
上川名貝塚、炭釜横穴墓群、山神社、深山神社、八幡神社(白幡)、富沢磨崖仏群、
鹿島神社、槻木宿、久須志神社、槻木駅の10の地域資源。
2校時、9:25~10:10
3校時、10:35~11:20
でこの地域資源をお話します。
2校時から3校時の間の25分の休みを利用して上川名貝塚、炭釜横穴墓群の
出土遺物をしばたの郷土館から借用して見てもらいます。
炭釜横穴墓群から出土遺物:勾玉、直刀を見る児童たち
上川名貝塚からの出土遺物:貝類、魚類の骨を見る児童たち
上川名貝塚から出土した上川名Ⅱ式土器(レプリカ)を見入る児童たち
この土器は表面に眉、鼻、目らしきものが付いており人面装飾付土器と呼ばれています。
眉、鼻、目らしきものの周囲には赤い色(丹)が塗られています。
上川名貝塚から出土したこの土器は考古学上の大発見となりました。
縄文時代前期(約5500~4500年前)初頭の時期の遺跡から初めて人面装飾付土器
が発見されたからです。
現在、人面装飾付土器は全国で750例以上発見されています。
しかし、この土器の発見から70年以上過ぎた今でも、この土器より古い時期の
人面装飾付土器は日本から一例も発見されていません。
我が郷土から出土したこの土器は人面装飾付土器として日本最古であるだけでなく、
この時期ただ一つだけの人面装飾付土器として全国的に貴重な資料の一つとなっているのです。
人面装飾付土器をスケッチする児童。
上川名貝塚から出土した人面装飾付土器、東北大学に保管されている