蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

親族構造の番外編、いとこ婚と頭の体操

2021年06月21日 | 小説
(2021年6月21日)昨日(20日)にムルンギン族の続き(その序文)を投稿した。明日にその継続の本稿を投稿するが、その前に。
今回の投稿では度々Aranda族の親族体系を引用する。


写真はarandaの壮丁(再掲載)、ネットから採取。大陸中央部に住み、今でもネット検索できる。アボリジニ有力部族と見た。

彼らの女と子の交換規則をスライドにした。




PRQSの4のクラス。クラスを男系とした、兄(父)が姉妹(娘)を隣接するクラスに嫁として贈る(アボリジニは女系なので実際は息子が婿として家系を離れる。列島弧の土着思考を惑わせないため、贈るのは女と簡易化した)。
男は後ろ隣接のクラスの女を嫁にもらう。そして男が成す子を隣接の一つ先クラスに贈る。この移動形式は限定交換、貰ったら返す、の様を帯びるが、ここでは巡回交換を取るから一般化交換に分類される

この体系はアボリジニに広まる一般化交換の規則で、それ故に婚姻は「交差いとこ婚」となる...ワーォオ、どうして交差いとこ婚になるの?おせーて!
部族民蕃神は「飯を食わず寝もせずに」、オーバー表現に走ったな「飯は食っても昼寝を省き」、これも実態と違うな。「飯を食っては昼寝も享受し」考えた。およそ2日、部族民なりの交差いとこ婚メカニズムにたどり着いた。明日の本投稿にパワーポイント図を開陳する。

質問:上掲載の女と子の交換流れが交差いとこ婚を保証する仕組みとは?

皆様には聡明かつ鋭利な頭脳を駆使してをこの仕組みをひねり出してくれ。コメント欄に書き入れてくれればなおハッピー!
それでは明日を楽しみに。(本日は2021年6月21日、夏至、ミッドサマー、夜っぴて大騒ぎする土民らは到るところに、特にヨーロッパ。コロナも終息しているからすごいだろうな)

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