頼朝挙兵図鐔 藻柄子入道宗典
頼朝挙兵図鐔 銘 藻柄子入道宗典製
頼政の挙兵が失敗に終えた知らせが伊豆に伝えられると、頼朝は挙兵の決断を下した。平家の先鋒が東国へ向かって動き始めているという事実もあった。頼朝は、三島神社の大祭の夜。伊豆の目代山木兼隆を倒してまずは伊豆を取ることを目標とした。
頼朝の後ろ盾である北条氏の館で知らせを待つ頼朝の様子を描いたのがこの鐔。臨場感に溢れた構図となっている。赤銅地肉彫地透金銀素銅色絵。
頼朝には手勢が少なく、応戦する平家勢は次第に増えている。明け方ようやく山木邸に火が上がって兼隆の首を取った知らせが届いたが、大庭軍が迫っている。頼朝はすぐさま関東に通じる伊豆東端の石橋山に移り、三浦氏などの援軍を待った。だが、豪雨によって酒匂川が増水して三浦軍は合流できず、頼朝勢は孤立し、伊豆山中を逃避行する結果となった。
頼朝挙兵図鐔 銘 藻柄子入道宗典製
頼政の挙兵が失敗に終えた知らせが伊豆に伝えられると、頼朝は挙兵の決断を下した。平家の先鋒が東国へ向かって動き始めているという事実もあった。頼朝は、三島神社の大祭の夜。伊豆の目代山木兼隆を倒してまずは伊豆を取ることを目標とした。
頼朝の後ろ盾である北条氏の館で知らせを待つ頼朝の様子を描いたのがこの鐔。臨場感に溢れた構図となっている。赤銅地肉彫地透金銀素銅色絵。
頼朝には手勢が少なく、応戦する平家勢は次第に増えている。明け方ようやく山木邸に火が上がって兼隆の首を取った知らせが届いたが、大庭軍が迫っている。頼朝はすぐさま関東に通じる伊豆東端の石橋山に移り、三浦氏などの援軍を待った。だが、豪雨によって酒匂川が増水して三浦軍は合流できず、頼朝勢は孤立し、伊豆山中を逃避行する結果となった。