橋合戦図小柄
橋合戦図小柄 無銘
京に通じる交通の要所であった宇治は、それ故に合戦の舞台となる。以仁王と頼政、これを討つ平知盛軍の対決、宇治橋を境にした戦いが橋合戦。橋板を外して知盛軍を足止めしているあいだに援軍を待つという計画であったが、その中で園城寺の僧が自ら宇治橋を渡って攻め込んだ。
橋板のない宇治橋を駆ける筒井浄妙明秀と、その上を軽業師のように跳び越してゆく一来法師の活躍場面は好んで描かれた。筒井浄明は六十三本もの矢を射尽くすと、得物を薙刀に代えて攻め込む。一来法師は身軽ながら力自慢であった。
橋合戦図小柄 無銘
京に通じる交通の要所であった宇治は、それ故に合戦の舞台となる。以仁王と頼政、これを討つ平知盛軍の対決、宇治橋を境にした戦いが橋合戦。橋板を外して知盛軍を足止めしているあいだに援軍を待つという計画であったが、その中で園城寺の僧が自ら宇治橋を渡って攻め込んだ。
橋板のない宇治橋を駆ける筒井浄妙明秀と、その上を軽業師のように跳び越してゆく一来法師の活躍場面は好んで描かれた。筒井浄明は六十三本もの矢を射尽くすと、得物を薙刀に代えて攻め込む。一来法師は身軽ながら力自慢であった。