熊坂長範図小柄 夏雄
熊坂長範図小柄 銘 夏雄(花押)
能楽『熊坂』でも有名な熊坂長範 (くまさかちょうはん) 図であるが、この物語も知る人は少ない。
牛若丸が京を離れて奥州へ向かう最中、赤坂の辺りで盗賊熊坂長範が襲ったのだが、逆に殺されてしまったという、牛若丸の武勇伝がある。
赤坂の関辺りに出没していた熊坂長範は、物見の松の上から街道を行く旅人の姿を眺め、裕福そうであれば襲ったという。その様子を描いた作。牛若丸はここでは直接でてくるものではないが、関連する物語として紹介した。
作者は、もちろん有名な加納夏雄である。赤銅地を高彫とし、薙刀を備える長範、その松樹の中ほどに三日月が出ている。薙刀の刃と三日月が対になっている構成は意図的であろうか、面白い。
熊坂長範図小柄 銘 夏雄(花押)
能楽『熊坂』でも有名な熊坂長範 (くまさかちょうはん) 図であるが、この物語も知る人は少ない。
牛若丸が京を離れて奥州へ向かう最中、赤坂の辺りで盗賊熊坂長範が襲ったのだが、逆に殺されてしまったという、牛若丸の武勇伝がある。
赤坂の関辺りに出没していた熊坂長範は、物見の松の上から街道を行く旅人の姿を眺め、裕福そうであれば襲ったという。その様子を描いた作。牛若丸はここでは直接でてくるものではないが、関連する物語として紹介した。
作者は、もちろん有名な加納夏雄である。赤銅地を高彫とし、薙刀を備える長範、その松樹の中ほどに三日月が出ている。薙刀の刃と三日月が対になっている構成は意図的であろうか、面白い。