月に烏図鍔 (鍔の歴史)
月に烏図鍔 政随 行年六十一
過去に紹介したことがあるも、頗る優れた美意識が感じられ、とても面白いので再度紹介する。心象的な作品である。波に沈む三日月は、自然界ではあり得ない状況ながら鑑賞していてぐっと心に迫るものがある。打ち返した耳と石目地仕上げの背景は動感豊かな大気の印象。裏の波に烏は、「鵜の真似をする烏」の諺があるように、後藤家にも作品化された例は多くみられ、同じ意味や図柄を再構築する政随の感性が良く伝わり来る。真鍮地高彫に赤銅銀金の色絵。64.4ミリ。□
月に烏図鍔 政随 行年六十一
過去に紹介したことがあるも、頗る優れた美意識が感じられ、とても面白いので再度紹介する。心象的な作品である。波に沈む三日月は、自然界ではあり得ない状況ながら鑑賞していてぐっと心に迫るものがある。打ち返した耳と石目地仕上げの背景は動感豊かな大気の印象。裏の波に烏は、「鵜の真似をする烏」の諺があるように、後藤家にも作品化された例は多くみられ、同じ意味や図柄を再構築する政随の感性が良く伝わり来る。真鍮地高彫に赤銅銀金の色絵。64.4ミリ。□