鳥追い図鐔 好流軒岩本寛利
鳥追い図鐔 銘 好流軒岩本寛利(花押)
収穫を妨げる野鳥を追い払う鳥追いの、実にのんびりとした場面を取材した鐔。岩本寛利は昆寛の門人で、後に養子となった。素銅地高彫金銀色絵。鳥を追いながら草鞋を編んでいるのであろう、傍らにはその作りかけの草鞋と藁がある。稲刈り後であろう、鐔の裏面には乾燥させるために立て掛けた稲束がある。もちろんこの時期が最も鳥に狙われ易い。裏面の鳥は鴨であろうか、地面を這うように小虫を探す様子も面白い。昆寛と同様に市井に風景に主題を求めているが、作風は自ずと異なっている。
鳥追い図鐔 銘 好流軒岩本寛利(花押)
収穫を妨げる野鳥を追い払う鳥追いの、実にのんびりとした場面を取材した鐔。岩本寛利は昆寛の門人で、後に養子となった。素銅地高彫金銀色絵。鳥を追いながら草鞋を編んでいるのであろう、傍らにはその作りかけの草鞋と藁がある。稲刈り後であろう、鐔の裏面には乾燥させるために立て掛けた稲束がある。もちろんこの時期が最も鳥に狙われ易い。裏面の鳥は鴨であろうか、地面を這うように小虫を探す様子も面白い。昆寛と同様に市井に風景に主題を求めているが、作風は自ずと異なっている。