鳥刺し図鐔 岩本昆壽
鳥刺し図鐔 銘 猩々夫岩本昆壽(花押)
岩本昆寛の弟子昆壽の、やはり同門らしい市井の人物風俗に取材した作。鉄地高彫金銀赤銅朧銀など多彩な色金を用いて象嵌で表現している。犬に追い出された鳥を見上げる男という場面だが、これは鳥刺しと呼ばれる職業。鳥刺しとは、鷹狩として飼われている鷹に与える餌としての鳥を獲る業であり、身分は武士であった。手にしている長い棒の先端に鳥餅が着けられており、これで絡め獲る。鳥刺しは、鳥を獲るためであれば、農地や町家などのいずれの土地にも無断で入ることが許されていたという。
鳥刺し図鐔 銘 猩々夫岩本昆壽(花押)
岩本昆寛の弟子昆壽の、やはり同門らしい市井の人物風俗に取材した作。鉄地高彫金銀赤銅朧銀など多彩な色金を用いて象嵌で表現している。犬に追い出された鳥を見上げる男という場面だが、これは鳥刺しと呼ばれる職業。鳥刺しとは、鷹狩として飼われている鷹に与える餌としての鳥を獲る業であり、身分は武士であった。手にしている長い棒の先端に鳥餅が着けられており、これで絡め獲る。鳥刺しは、鳥を獲るためであれば、農地や町家などのいずれの土地にも無断で入ることが許されていたという。