巌上猛禽図小柄 岩本貞仲

巌上猛禽図小柄 銘蟠龍軒岩本貞仲(花押)
鉄地高彫に金象嵌。背景は河の流れであろうか荒波の打ち付ける巌にしっかりと爪を立て、獲物の到来を狙っている。水飛沫は銀の点象嵌で要所に散し、同様の銀象嵌で降り積もった雪を表わしており、寒々とした空気のありようが窺いとれる。爪の様子にも増して鋭い目つきが魅力である。貞仲は一宮長常の高弟。人物を題材に市井に見かける風俗を題に得た作品を多く見るが、このような自然の一場面を捉えた感動的な作品も遺している。


巌上猛禽図小柄 銘蟠龍軒岩本貞仲(花押)
鉄地高彫に金象嵌。背景は河の流れであろうか荒波の打ち付ける巌にしっかりと爪を立て、獲物の到来を狙っている。水飛沫は銀の点象嵌で要所に散し、同様の銀象嵌で降り積もった雪を表わしており、寒々とした空気のありようが窺いとれる。爪の様子にも増して鋭い目つきが魅力である。貞仲は一宮長常の高弟。人物を題材に市井に見かける風俗を題に得た作品を多く見るが、このような自然の一場面を捉えた感動的な作品も遺している。

