枇杷に千鳥図小柄 堀江興成
枇杷に千鳥図小柄 銘堀江興成
花鳥十二ヶ月図揃い小柄から十一月
花…枇杷
冬の日は木草のこさぬ霜の色を
はがへぬ枝の色ぞまがふる
鳥…千鳥
千鳥なくかもの河せの夜はの月
ひとつにみがく山あゐの袖
枇杷の花期は冬場。寒さに耐えて生きる植物の例として松、竹、梅、菊などが知られているも、枇杷が装剣金工の題材に採られた例は少ない。千鳥との組み合わせも面白い。背景が海ではなく川辺である点も興味深いのだが…。時代の上がる千鳥を描いた器物に、塩山図蒔絵手箱がある。千鳥が描かれているのだが、これは海辺ではなく甲斐国塩山のことだとも言われている。即ち千鳥というと海を思い浮かべてしまうが、実は海だけの鳥ではなかったというのだが…。
枇杷に千鳥図小柄 銘堀江興成
花鳥十二ヶ月図揃い小柄から十一月
花…枇杷
冬の日は木草のこさぬ霜の色を
はがへぬ枝の色ぞまがふる
鳥…千鳥
千鳥なくかもの河せの夜はの月
ひとつにみがく山あゐの袖
枇杷の花期は冬場。寒さに耐えて生きる植物の例として松、竹、梅、菊などが知られているも、枇杷が装剣金工の題材に採られた例は少ない。千鳥との組み合わせも面白い。背景が海ではなく川辺である点も興味深いのだが…。時代の上がる千鳥を描いた器物に、塩山図蒔絵手箱がある。千鳥が描かれているのだが、これは海辺ではなく甲斐国塩山のことだとも言われている。即ち千鳥というと海を思い浮かべてしまうが、実は海だけの鳥ではなかったというのだが…。