吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

省エネ計画書

2006-02-26 17:00:04 | Weblog
建築確認の時点で”省エネ計画書”なるものを2000㎡以上の建築については提出しなければならないことになっている

この制度はチョコチョコ見直しになっており、出来た当初は 建築確認と同時に提出すべきもので 20年くらい前だったと記憶している 当時 我々はやっと設備の省エネにスポットが浴び、我々の力量が問われることに対し、燃えるものを感じおおいに期待したのである 自分たちで本を買い、一生懸命勉強して、時間かけて
提出したものである  しかしである  何度提出してもどうも、本気で見くださっていてる気配がないのである 姉歯の計算書と一緒で、最後のCECとPALの値が合格であればおおむね合格、いかも制度はコロコロ変わる、 ”あそんでるんじゃないよ” そうか 分かっている人が審査側にいないし無理だろうな~ なんか紙の無駄やな~
そのうち、私は決意した  省エネは好きだし、本気で考えている、でもこんな書類は無視する
それから現在に至っている ではいまどう処理しているか、全部 外注である
 
何故外注か  ハッキリしている 誰が書類を書いても うちの設備設計であれば間違いなく合格するし、 毎年の書式の変更を学ぶなどほんとに無駄であり、外注したほうが経済的で書式の間違いはないし、そればっかしやっているから一発で役所には通る
私はあんなしょうもない計算を積み上げて 省エネ度を測るなんてことは止めてもらいたい と思っている こんな制度を作って またお偉方の就職先が確保された
ではどうするか
簡単明瞭 延べ面積当りの 電力とガスを制限して、それ以上使いたい人は環境税をかけて電力やガスと同時に集金したらいいのではないか、省エネのガチンコ勝負である逆に基準以下のビルのオーナーに対しては表彰や減税、破格の省エネ達成者にはモデルケースとして学者や官僚は学んでレポートを書き、省エネは理屈よりビルオーナーのやる気と現実に即したシステムの融合であることを学んで欲しい
屁理屈をコネテも面積当りの省エネ度はエネルギー料金として 結果がハッキリでるのである
学者も一緒になって わざと難解にしているものは 他にも多くあると思う
難解にし、素人が太刀打ちできないと思わせるのも官僚のワザとお見受けした

ほんとうにこれが無駄 おかげで建築家は30万円~100万円を貴重な設計料、(ひいては施主が支払うことになるのであるが)を余分に払わされるハメになる 設計事務所の各団体は意見がないのかな~
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2 コメント

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省エネはホントやる気次第! (オクヅメ)
2006-02-27 18:10:06
鶴社長~

ご無沙汰しております。

ほんとにブログやってるんですね。

鶴社長らしいためになるブログです。

時々コメント入れさせていただきますね。



省エネはほんとやる気次第です。

去年の夏、私の経験談です。

・某救護施設

・空調はGHP

・7月の実績前年の25%減

私「使用量減ってますけど、機器故障か何かありました?」



やる気満々着任したての施設長

「うちは、補助金で運営されている施設です。これまで通り湯水のように光熱費を使う事は致しません!」



お手並み拝見・・・



結局夏は20%節約達成。



当社としては痛手ですが、意気込みに敬意を表します。

ただ、この冬の寒さはこたえたようで省エネならず。

それでも前年とんとん。

若い施設長さんがんばってます。

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見てくれてたんですね (鶴 澄)
2006-02-28 09:27:49
つたない拙速の文章を読んでくれてありがとう御座います 一人でも感じてくれて頂き感激です 反対意見でもいいから またどうぞ
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