(社)産業カウンセラー協会講師渋谷武子先生のセミナー「熟年・高年層の
キャリアカウンセリング事例検討」を受講しました。
ロールプレイとディスカッション主体の研修でしたが 8年前に65歳で
第1キャリアを卒業した私には等身大の事例が多く 身につまされました。
現在の我が国は65歳以上が約3000万人、100歳以上が約47,000人
と世界に冠たる高齢王国です。 従って 高齢者が元気になれば後輩に活力を与え
日本を元気にできるのです。
この世代は 一部の例外的エリートを除いて 体力、知力、立場、役割、収入等の
低下、喪失を経験します。更にはかつての部下が上司になるような視座の逆転、友人や
伴侶の死を通して自らの死とも向き合わなければならないのです。
そこでカウンセラーには クライエントの過去、現在、これからの職務を中心にした
物語を他の世代にも増して“尊厳に寄り添いながら”心から傾聴する姿勢が求められます。
更に「この世代は 他の世代と違って未知のキャリアへの挑戦が認められます。
たった1度の人生でやり残した自分のやりがいに挑戦する権利を持った世代なのです」
との渋谷先生のお話は、ご本人も70歳後半とのことで 説得力がありました。