あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。 ひすいこうたろう 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
「視点が変われば人生が変わる」をモットーに、自由な視点から、俯瞰して自分の人生を眺められるようなものの捉え方や考え方を紹介している指南書のような本でした。「がっかり」のとき、「イライラ」のとき、「ショック!」のとき、「モヤモヤ」のときの各章で、いろいろなシチュエーションの場合にどう捉えたらいいかとかどう対処するといいかというものの見方や考え方が70の答えとともに掲載されていました。「がっかり」のときの第一章で印象に残ったのは、大切な人が亡くなったときに、亡くなったとしてもその人の記憶があなたの中にある限りその人は記憶の中でずっと生き続けていると書かれていたことでした。記憶の中で確かに今も生きている、いつも優しく見守ってくれているという文章を読むと救われたような気がしました。第2章の「イライラ」の章で印象に残ったのは、職場内のいやな上司がいて、仕事に行くのがいやなときには、「その嫌な上司も正しい。一度そう考えてみよう。」と書かれていた箇所でした。嫌な人を真っ向から否定するのではなくって、肯定する視点の転換の仕方は、案外いいかもしれないと思いました。第3章の「ショック!」のときの章では、想定外のことばっかり起こるときに、思い通りにならないときは、思いもよらないステキなことが待っていると書かれていました。考えたことがなかったことだったのでそういう方向を転換するような見方もできるんだなあ~と思いました。第4章「モヤモヤ」の章では、「最近いいことないかな」って思ったら、「いいことがないんじゃない。いい言葉を使っていないだけ。あ~幸せだな~ととりあえず3回つぶやこう。」と書かれていました。「あ~幸せ~」とつぶやくだけで、その瞬間脳は、幸せなことを見つけ出そうとする検索機能が勝手に働くということでした。幸せはなるものではなく気付くことですとも書かれていました。同じような内容のことが違う作者が書かれた本にも書かれていたなあと思い出しました。最近いいことなかったと思っていた私なのですが、いい言葉を使っていなかっただけなのかもしれないなあと思いました。いい言葉を口に出してみるといいかもしれませんね。この本を読むと、小さな悩みや困っていたことなどが、全部ひっくるめて、とてもちっぽけなことだったような気がしてきたから不思議です。今を生きていること自体が幸せなことなんだという視点で、毎日を大切に生きていきたいなあと再考するような本でした。図書館で借りて電車の中で1日で読み終えました。