12月15日、アベノハルカス16階にあるアベノハルカス美術館で開催されていた『アリス― へんてこりん、へんてこりんな世界展』を見に行ってきました。
英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の作品約300点の展示と映像演出で「アリス」誕生から現在に至るまでの歩みやその魅力が紹介されています。「不思議の国のアリス」はオックスフォード大学で数学を教えるキャロル・ルイスが作者で、発表されてから160年以上経った今でも世界中で読み継がれている児童文学です。私がアリスの物語に出会ったのは、小学校の図書室でした。図書室にあったディズニーの挿絵があった本を借りて読んだのが一番最初でした。小学校の低学年のときに読んだ本で不思議な世界に飛び込んで一気に読んでしまったことだけは今でも覚えています。へんてこりん、へんてこりんな世界というこの展覧会の副題がついていますが、本を読んだ純粋な子ども時代の心に映っていた世界はへんてこりんとは思わなかったし、夢がいっぱい詰まっていたように感じていたけれど、歳を重ねた今、考えれば、アリスの世界はへんてこりんな世界ばかりだったのかもしれないなあと思いました。
入口付近で、実際と違ったように映る鏡がありました。
トランプに襲われるアリス
「不思議の国のアリス」初版本のジョン・テニエルの挿絵
上の2枚の原画はHPに掲載されていたのを転載しています。第1章「アリスの誕生」のコーナーの作品は一部を除いてほとんどの展示物は撮影OKだったそうです。撮影できないかと思っていたので撮影してきませんでした。これから見に行かれる方は第1章のコーナーでは大体が撮影OKなので覚えて置かれてくださいね。他のコーナーでは撮影OKの場所はごく一部だけでした。OKだった場所のみ撮影してきました。
第1章の「アリスの誕生」コーナーでは作者のルイス・キャロルという名前の由来が本名のドジソンを並べ変えて作られた名前だったことや作者の通信簿や稀に見る独創的なものの見方をする人だったこと、撮影された写真や手書きの構想、テニソンの挿絵の原画や当時の時代背景を知ることができる発明品などが展示、紹介されていました。
第2章「映画になったアリス」ではサイレント映画からディズニー映画、ティム・バートン監督作品の「アリス・イン・ワンダーランド」までの映像の中のアリスが紹介されていました。
第3章「新たなアリス像」のコーナーではアーティストたちのアリスを描いた作品が展示されていました。ダリや草間彌生さんの作品も展示されていました。
「チェシャー猫」のインスタレーション
いろいろな色でいろいろな表情に変化していましたよ。
「狂ったお茶会」のインスタレーション
第4章の「舞台になったアリス」のコーナーでは舞台衣装などが展示されていました。
英国のロイヤル・バレイ団公演の舞台での衣装
第5章「アリスになる」のコーナーでは、アート、音楽、ファッションなどに独創的な影響を与えて、現代まで影響を与えているアリスの魅力が紹介されていました。
本展覧会は世界巡回している展覧会だそうで、「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」の魅力を感じることができる見ごたえがあったアリス展だったと思います。
たくさん出版されているアリス関連の書籍がショップで一同に集められていました。
海洋堂のフィギュアがありました。
美術館の入口付近ではアベノベアがたくさん飾られていたクリスマスツリーがありました。
16階のテラスでは夜にはイルミネーションで彩られる風景が見られる場所になっていました。
スラムダンク