TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

入江泰吉旧居その1

2023年12月17日 | 旅日記

12月8日、依水園から北の方向に少し歩いたところにあった入江泰吉旧居を見学しました。

入江泰吉旧居まで歩いていたときに川沿いで鹿がいました。じっとこちらを見てました。

入江泰吉氏は戦後から亡くなられるまでこの邸宅で暮らしておられたそうです。

入口

上司海運師が揮毫された表札

玄関を入ったところにあった受付で入場料の200円を支払い見学しました。

多くの文人墨客がこの部屋を訪れた客間には入江泰吉氏の奈良大和路の写真集が置かれていて自由に拝見できるようになっていました。

応接間

応接間の窓からは色付いた紅葉が見えていました。こんな素敵な場所で暮らしておられたのですね。

 

 

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寧楽美術館

2023年12月17日 | 旅日記

12月8日、依水園の入場代金には庭園の側にある寧楽美術館とセット券になってました。庭園を見学した後、寧楽美術館も見学してきました。

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窓際のトットちゃん

2023年12月17日 | 映画鑑賞日記

12月13日、映画『窓際のトットちゃん』を観賞してきました。この映画は、トットちゃんこと黒柳徹子さんのご自身の幼少時の体験を書かれている世界的なベストセラーになった原作本を元に作られたアニメ映画です。『窓際のトットちゃん』の本は仕事をし始めた20歳のときに流行った本で当時読んだことがありました。今年発売された『続窓際のトットちゃん』の本は購入しましたが、まだ読んでいませんでした。本を読んだのは20歳のときだったので、覚えていたこともあったけれど、当時本を読んで受けた印象と40年以上経った現在、このアニメを観賞して受けた印象は少し違ったこともありました。

『徹子の部屋』の番組でこの映画の背景がすべて手書きの水彩画で原画が12万枚にも及んでいたことを知りました。映画を通して流れている背景がトットちゃんが暮らしていた当時の様子を彷彿させる素朴で美しい背景だったのが心に残っています。トモエ学園の入口で咲いていた藤の花や道端に咲いていたねじ花、東京から青森に疎開するときに車掌から白いリンゴの花が咲いていたりとさりげなくいろいろな花が咲いていた風景やトットちゃんが暮らしていた昭和初期の時代の街中の様子が自然に溶け込んでいたのも印象に残りました。トットちゃんや子供たちは本当にかわいく描かれていましたし、トットちゃんの声をされていた大野りりあなちゃんもとてもかわいい声でトットちゃんのかわいさや個性的な面を上手に演じておられて好感を持ちました。

好奇心旺盛でやや落ち着きがないトットちゃんが思いのまま行動していたことが他の子供たちとの授業妨害になっているようなことになってしまい、通っていた小学校を退学し、自由な校風だったトモエ学園で小林校長先生や同じ学校に通う子供たちと出会い、ややもすると曇りがちになっていた幼少時のトットちゃんがより楽しく学校生活を過ごせることになったトットちゃんの日常生活の姿がこのアニメでも主に描かれていました。何事も自由でのびのびした教育方針の下で過ごし出したトモエ学園での日常はトットちゃんにぴったり合っていたようで、同級生で小児麻痺だった泰明ちゃんとの木登り体験や泰明ちゃんを載せて坂道を下ったりとお転婆そうなトットちゃんと泰明ちゃんが描かれていたシーンもたくさん出てきてました。トモエ学園で小林先生に「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」言われて認められたことがトットちゃんのそれからの人生をより輝かしいものにしていたことはこの映画を見たらよく理解できました。幼少時に小林先生に出会えたことやトモエ学園での何気ない出来事のひとつひとつが今の黒柳徹子さんの考え方や行動の拠り所のひとつになっていたことが伝わってきたかのようにも思いました。幼少時に自らを認めてくれる人に出会ったことが掛け替えのない素晴らしい出会いを作ることもあるということがよく伝わってきた映画でした。私自身も幼稚園の先生が自分のことを認めてくれていたことが今の年齢になっても自分の中では大きなことだったと思っています。トモエ学園の校長先生のように子供たち一人一人を認めることが子供が育つということの原点なのかもしれないなあとも思いました。

トモエ学園での学校生活がトットちゃんの今後の人生に大きく影響していたことは本を読んだときもこのアニメを観賞していても同じ印象を受けましたが、原作の本を読んだときとこのアニメを観賞したときで少し印象が違うなあと思ったことがあったのですね。このアニメでは第二次世界大戦の戦争の背景がじわじわとトットちゃんの身の上に及んできたことを原作本よりもさらに大きく取り上げていたことが原作から感じなかったことがたくさん描かれていたように思いました。原作本を読んだ当時、トットちゃんの幼少時は戦争中だったのにも係わらずその戦争のことよりもトットちゃんがトモエ学園という学校に通うことでトットちゃんの個性がどんどん明るく広がって行くかのような戦時中だけに限定されないような時代を超えた姿だけが現在でもずっと記憶に残っていました。どんな環境においても人との出会いでトットちゃんが自らの目線を通してどんどん変わって行く姿が頼もしく40年以上経った現在でも普遍的な真実を描いている作品として受け継がれてきたのではないのかなとずっと思ってきました。このアニメでは、トットちゃん目線だけで語られていたわけではなく、同級生の泰明ちゃんの気持ち、先生の気持ち、両親の気持ちなど、トットちゃんではない目線を通して描かれていたシーンが多かったので、原作本を読んだときに感じたトットちゃん目線でのトモエ学園で出会った出来事すべてが輝いていたこと以外にもいろいろ伝えたいと感じるような他の主題が重なって描かれていたように感じながら観賞してきました。

 

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