高学歴だから社会に通用するとは限らない。もちろんレール敷かれた線路を進むのもいいが、何があるか分からぬ世の中、万が一、途中で脱線や脱輪でもしたらどうする?こんな時に助けてくれる人がいれば別だが、いなければ万事休す。
「知識や教養は人生の酒の肴になるが主食のメインにはならない。その点、苦い経験は積めば積むほど生きて行く上での武器になり、最大の防御にもなり得ると言える。」(詠み人知らず)
長い人生でも一人の経験など知れたもの、それならと仕事上の他人の葛藤や苦悩を垣間視ながら我が人生のシミュレーションになると言い聞かせてきた。だからという訳ではないが追い詰められる土壇場でも考えつかない閃きや逆転発想が浮かんだものだ。今にして振り返れば学問も大事だが経験は人生そのものの「知恵」、自分を強くする原動力だったように思える。