岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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20代の孤独:佐藤佐太郎「歩道」の巻頭歌

2009年11月18日 20時06分58秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
歌集「夜の林檎」を出した時、お世話になった歌人のところまで持参しました。そこで聞いた言葉は「第一歌集は必死」「第二歌集は夢中」「第三歌集でその人の味が出る」と言われました。佐藤佐太郎も第三歌集「しろたへ」までが「覚醒期」といわれ、「立房」「帰潮」で歌風が確立したと言われます。(「佐藤佐太郎集第一巻・解説」による)第三歌集までで「核が決まる」とでも言いましょうか。しかし佐太郎の場合、「歩道」(事実上の第二歌集)は特別な意味があったようです。・・・ . . . 本文を読む