岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

飛翔する鳥の歌:尾崎左永子の短歌

2022年12月18日 21時42分48秒 | 多摩高20期同窓会
・望まざる地上の戦史みおろして飛翔する鳥または魂
 2015年に開催された「色紙展」の出品作。この段階での代表歌だ

 先ずは「戦史」東京大空襲で、赤子の死体を跨いで避難したという作者ならではの視点。

 地上の「場所」鳥の「種類」の「個別具体的」なものは表記されて佐藤佐太郎の言う「表現の限定」、さ作者の言う「言葉の削ぎ落し」。

第一・下の句への転換は「転」「急」である。
第二・「起承転結」の初句は「起」二句か「承」下の句への転換は「転」下の句全体が「結」。
第三・「序破急」の上の句全体が「序」下の句への転換は「破」下の句全体が「急」。

第四。「結句」にインパクトがある。「結句で勝負せよ」という作者らしい作品だ。



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