以前、茂吉と白秋を比べて「赤鉛筆の歌」の比較をしましたが、その続きです。いわば、茂吉と白秋の作品にあらわれている抒情の質の問題です。・・・ . . . 本文を読む
佐藤佐太郎は生真面目な人だったらしく、背筋のすっと伸びたような短歌をのこしています。実際には家庭内でいろいろあったようですが、歌集には収録されていません。その作品がのちにパロディーに使われるとも知らずに・・・。 . . . 本文を読む
「赤光」によって衝撃的デビューをした斎藤茂吉。「赤光」とそれに続く「あらたま」の印象派的傾向は、いくたの変遷をとげながら、60歳代中頃以降の「白き山」「つきかげ」の絶唱へと変わっていきます。ここでは「つきかげ」から、「茂吉最後の絶唱」というべき作品をみてみましょう。 . . . 本文を読む
僕の自宅のすぐそばに御影石のオブジェが据えられています。それが夜になると水銀灯に照らし出されて独特の雰囲気が漂います。里山を中心とする「小自然公園」という趣なので、夜は人通りもなくなるのですが。・・・ . . . 本文を読む
齊藤茂吉、佐藤佐太郎ともに近現代を代表する歌人ですが、後身に何を望んだのでしょう。「万葉調でいくということは、万葉集の言葉を真似するのでなくて、万葉の人々がなぜそういう言葉遣いをしたかを考えることである」という正岡子規の言葉がありますが、茂吉や佐太郎はどう考えていたのでしょうか。・・・ . . . 本文を読む
かながわ文化センターで「短歌講座」を担当していると、「馬場あき子さんの短歌は難しい。」としばしば言われます。「写実短歌」や「浪漫主義の短歌」とは読み方が違うのですが、今日はそのお話。 . . . 本文を読む