釣りをする人は、当然のこと川や海に向かって立ちます。当たり前と言えば当たり前ですが、佐太郎はそういうことも短歌の素材としているます。例えば・・・。 . . . 本文を読む
伊藤左千夫の弟子のなかで、「写生」をリアリズムに発展させたのが土屋文明。「叙情詩人からリアリズムへ転換」というのは岩波文庫「土屋文明歌集」の帯文にある言葉です。6月23日は「アジア太平洋戦争」末期の沖縄戦が終結した時期。組織的な日本軍の戦闘はこれを以て終結したと言われます。その戦争を戦前・戦中の土屋文明はどう見ていたか。興味のあるところです。 . . . 本文を読む
近現代短歌の歌人の中で見逃せない歌人の一人は土屋文明でしょう。島木赤彦・斎藤茂吉と並ぶ、伊藤左千夫の三人の弟子のひとりにして、最も長寿。あれほど長く続いた「アララギ」も土屋文明没後ほどなくして分裂。それほど大きな存在だったのでしょう。・・・ . . . 本文を読む
「朝の海」と題された一連の歌の一つ。佐藤佐太郎と長沢一作は「秀歌」としてとり上げていますが、塚本邦雄はとり上げていません。その辺に「写実派」と「塚本的サンボリズム」の違いかも知れません。・・・ . . . 本文を読む
1932年(昭和7年)、斎藤茂吉は北海道の次兄を訪ねるのを機に、北海道巡りをしました。その旅の帰路、東北地方の十和田湖に立ち寄って、短歌作品を残します。いわば「旅の終わりの歌」です。・・・ . . . 本文を読む
「異説」とは「思い違い・勘違い・誤解」という意味で、斎藤茂吉が「短歌に於ける写生の説」の中で用いた語です。今でも「写生・写実」に対する「思い違い・誤解」があると思うので、少々挙げてみました。・・・ . . . 本文を読む
福島第一原子力発電所の「原子力災害」の発生から三か月以上たちました。初動の遅れ、情報の発表の仕方、責任の所在。様々なことが言われ始めましたが、その中で「責任者の交代を」という声も高まって来ました。しかし、・・・。 . . . 本文を読む
「芸術の基本は悲しみの心情だ」というのは版画家の棟方志功の言葉ですが、「悲しみ・苦しみ」など広くいう「葛藤」があるから、喜び・楽しみを感じられるとも言えます。たしかに「毎日がお祭り」だったら、楽しさも何もない。・・・・ . . . 本文を読む