(24号の続き)今回は、尾崎主筆とはなかなかまともに話せなかった。(テレビでの憧れの人と会ったようなものだから)という話から始まって、初めて相談に乗ってもらったこと、それと「運河の会」について書いた。 堀山庄次、長澤一作、川島喜代詩、山内照夫、鵜飼康東。の4人から教わったり示唆されたことは大きかった。 次に「星座」「星座α」の創刊と同時に入会。その理由も書いた。尾崎主筆とあれこれ話せ . . . 本文を読む
(20号)の続き。 弟子入り志願の手紙の返信には時間がかかった。二・三週間は待っただろう。 そしてある日、一枚の葉書が舞い込んだ。「尾崎左永子」と鮮明に朱色の印が押されていた。自宅で酒を飲みながら一人で祝杯を挙げたのを記憶している。 こちらからの手紙は「運河の会」の発行所に出したものだったが、葉書には「横浜で研究会をしています。詳細はA氏へ。」とややためらいがちに書かれていた。葉書の末尾のほとん . . . 本文を読む
『短歌研究』の「短歌研究評論賞に「寺山修司 試論」で応募しました。受賞には至りませんでしたが候補作となりました。『短歌研究』10月号に論文の一部が掲載されています。その部分を御紹介します。 . . . 本文を読む
このブログの記事には、毎日のように岡井隆の名が出てきます。「カテゴリー:作家・小論」は世を去った歌人を対象にしているのですが、ここでは特別に取り上げたいと思います。「未来」に所属していないのに、なぜ岡井隆にこだわるか。「体験的『岡井隆私論』」です。 . . . 本文を読む
NHK のドラマ「坂の上の雲」。俳優の香川照之の好演もあって、ひとつの「正岡子規像」ができあがってしまったようですが、その実像は。この点に限って「正岡子規論」を書いてみました。そこから見えて来たものは。・・・ . . . 本文を読む
前衛短歌を担った塚本邦雄。岡井隆・寺山修司とならび称されます。独特の「象徴主義=サンボリズム」の作風でしたが、その作風はどこからきたのか。そんな側面から論じてみたいと思います。・・・ . . . 本文を読む
近現代短歌の歌人の中で見逃せない歌人の一人は土屋文明でしょう。島木赤彦・斎藤茂吉と並ぶ、伊藤左千夫の三人の弟子のひとりにして、最も長寿。あれほど長く続いた「アララギ」も土屋文明没後ほどなくして分裂。それほど大きな存在だったのでしょう。・・・ . . . 本文を読む
浪漫派歌人・生活派歌人・思想詩人・社会主義歌人。さまざまな呼ばれ方をされる石川啄木。わずか27歳でこの世を去ったにもかかわらず、名前が広く知られ、人口に膾炙した作品も多いのは驚きです。やや線の弱さもあるのですが、その実像は・・・。 . . . 本文を読む