霧が丘短歌会。2021年4月の講座:会員宅。 コロナ禍のもと会場の確保が難しく、会員の自宅をお借りして開催。 作品は様々。叙景歌あり、心理詠あり、家族詠もあった。いずれも着眼点が定まり、作品の主題が明確。その上達ぶりには驚く。 提起された課題。「作者の位置(場面)が鮮明か」「助詞の用法は的確か」「語感の問題」「作者に伝わるか」「比喩を目立たせない工夫」「下の句で勝負できているか」「歌材は的確か」「 . . . 本文を読む
「かまくら歌会」毎月鎌倉駅周辺で開催していたのだが、コロナ禍のもとでメールで出詠、批評もメールという形になった。 今回は16人出詠、16首だった。一人一首。「一首の独立性」を重視した佐藤佐太郎、尾崎左永子の考えをもとにしている。尾崎左永子を師と仰ぐ短歌作家の集まりである。 僕の作品批評。「御詠歌になっているのではないか。同じ5・7・5・7・7でも表現方法が異なる。佐藤佐太郎の歌論を確認してはいかが . . . 本文を読む
(20号)の続き。 弟子入り志願の手紙の返信には時間がかかった。二・三週間は待っただろう。 そしてある日、一枚の葉書が舞い込んだ。「尾崎左永子」と鮮明に朱色の印が押されていた。自宅で酒を飲みながら一人で祝杯を挙げたのを記憶している。 こちらからの手紙は「運河の会」の発行所に出したものだったが、葉書には「横浜で研究会をしています。詳細はA氏へ。」とややためらいがちに書かれていた。葉書の末尾のほとん . . . 本文を読む
「星座α」24号・作品批評 人間を詠む(抒情詩の一つの視点として)今号も収録する歌数にバラツキが出てしまった。前号は乱調気味と感じたからだが、今回は作品の豊かさゆえである。・(母が幼子を詠う歌) 今号は、この作者の作品に注目した。母となった作者が、子どもの成長に驚き、心を打たれている。その愛情は溢れるばかりだ。作品批評にない歌も是非読んで頂きたい。・(母が子どもを詠う歌)・(母が娘が身 . . . 本文を読む
相聞10首(抄)・あたたかき秋の日差しが降りたりき二人で祭りを見たりしかの日。 二人で祭りを見に行った。静香の案内だった。秋の温かい日が差していたのが印象的だった。・離婚せし相手のことを語り合い互いの生き方確かめたりき。 離婚には様々な要因がある。それを互いに話しながら、それぞれが、どう生きて来たのか確かめた。結婚、離婚。生き方の問題だ。・人生をやり直すのは何歳になってもできる、そうだ、そうだ . . . 本文を読む