佐藤佐太郎の第8歌集「冬木」。その冒頭にあるのが、「オホーツク33首」。3部立てになっていますが、その一つ。特徴のある短歌です。・・・ . . . 本文を読む
明け方。早暁、薄明などさまざまな呼び方がありますが、早く目覚めるという、一種独特の時間です。時間そのものが情感をもっているといえましょう。斎藤茂吉第12歌集「寒雲」序盤の秀歌です。・・・ . . . 本文を読む
アンソロジーは詞華集とも言い。複数の歌人の作品を集めた歌集です。例えば、「現代短歌秀歌100人」などというものがあります。僕の家にもアンソロジーが何冊かありますが、みなコンセプトが違います。何人の歌人を選ぶか、誰が選ぶか。問題があります。アンソロジーは広く読まれるものですから、アンソロジーに載った歌人の歌は残るものです。逆にいうと、アンソロジーに載らない歌人の名も作品も残らないことになります。さまざま問題があるようですが。 . . . 本文を読む
「阿部定(あべさだ)事件」。1936年(昭和11年)の猟奇的殺人事件ですが、これを題材に斎藤茂吉が一首詠んでいます。明日、記事にすることにしている佐太郎の作品と比べると両者の違いがわかります。・・・ . . . 本文を読む
斎藤茂吉は幾多の戦争をかいくぐって来ました。日清戦争から太平洋戦争まで。従軍はしませんでしたが、「戦争の時代」の同時代人として生きて来たことに間違いはありません。そのことを踏まえて、現代社会のことを考えてみたいと思います。・・・ . . . 本文を読む
「ノモンハン事件」。日米開戦に先立って起った日本とソ連の軍事衝突です。日本軍は大損害をこうむったのですが、その詳細は終戦まで明らかにされませんでした。ただ「戦死者が出た」。と国内には伝わりましたが、坪野哲久はこれを短歌作品として残しています。 . . . 本文を読む