ことしの作品から5首抄出しました。「角川・短歌」9月号に発表した新作です。表題「遠き雷鳴」。 . . . 本文を読む
「群丘」時代の佐藤佐太郎は、全国を巡り作歌活動を精力的に行います。このバイタリティーは1966年(昭和41年)の暮れに入院するまで続きます。ここでは奄美大島の人々の暮らしを詠んだものです。・・・ . . . 本文を読む
アララギ(根岸短歌会)は「万葉集」から学ぶのを特徴として来ました。一方、「心の花」も万葉集の研究を家業とする歌学・国文学者の佐佐木信綱によって創刊されました。正岡子規の生前には、「心の華=現・心の花」に「根岸短歌会」の会員の作品が掲載されたりしたようですが。その後は少し趣が異なってきたようです。・・・ . . . 本文を読む
短歌作品に限らず詩の魅力のひとつは連想です。文字に表わされていることだけでなく、表現が連想を呼び、その連想が余韻となって心に残る。佐太郎は「推量に遊ぶ」と書き残していますが、これは佐太郎短歌の魅力でもあります。・・・ . . . 本文を読む
蛍。俳句では「ほうたる」とも言いますが夏の風物詩といってもいいでしょう。茂吉は高野山でこの蛍の明滅を作品化しています。高野山と言えば山岳宗教のメッカ。題材そのものに詩情が漂います。・・・ . . . 本文を読む
「星座」創刊号の尾崎主宰の「佐太郎のことば①」に「戦後の思想の混乱期にあたり・・・短歌というジャンル自体が踏みにじられかねない風潮の中にあった。」という一文があります。思想の混乱と短歌の否定。これについて僕の知っている範囲で、まとめてみたいと思います。・・・ . . . 本文を読む