岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

正岡子規「歌よみの与ふる書」覚え書(1)

2013年03月21日 23時59分59秒 | 短歌史の考察
僕が短歌を本格的に始めた頃、「写生」を標榜する結社に入りました。「写生」とは何かと悩んだ時、正岡子規の書き残したものを探して、夢中になって読んだものでした。その時の「覚書」が書類の束から見つかりました。大切な事なので、十年ぶりに公開します。 . . . 本文を読む

「アララギ」の歴史の中の伊藤左千夫

2011年04月14日 23時59分59秒 | 短歌史の考察
「アララギ」(根岸短歌会)といえば、正岡子規ー伊藤左千夫ー島木赤彦・斎藤茂吉・土屋文明という子弟関係が一般に言われています。しかし、歌論の上からも、実際上も伊藤左千夫は「異色」なそ存在です。それでいて、「アララギ」草創期に重要な役割を果たしています。そのあたりのことをまとめてみました。・・・ . . . 本文を読む

和歌から短歌へ:正岡子規から斎藤茂吉の時代

2011年01月11日 23時59分59秒 | 短歌史の考察
5・7・5・7・7の定型をもつ短歌は古くは、和歌の中の一つのジャンルとされていました。それが明治以降、短歌という呼称が定着してきたようですが、この頃こういう言葉ではくくれない問題、それも現代短歌とは何かという根本問題を含んでいると考えるようになりました。・・・ . . . 本文を読む

万葉集から学んだもの:「アララギ」と「心の花」

2010年12月19日 23時59分59秒 | 短歌史の考察
アララギ(根岸短歌会)は「万葉集」から学ぶのを特徴として来ました。一方、「心の花」も万葉集の研究を家業とする歌学・国文学者の佐佐木信綱によって創刊されました。正岡子規の生前には、「心の華=現・心の花」に「根岸短歌会」の会員の作品が掲載されたりしたようですが。その後は少し趣が異なってきたようです。・・・ . . . 本文を読む

戦後の思想の混乱期と短歌

2010年12月12日 23時59分59秒 | 短歌史の考察
「星座」創刊号の尾崎主宰の「佐太郎のことば①」に「戦後の思想の混乱期にあたり・・・短歌というジャンル自体が踏みにじられかねない風潮の中にあった。」という一文があります。思想の混乱と短歌の否定。これについて僕の知っている範囲で、まとめてみたいと思います。・・・ . . . 本文を読む