本州の最北端は下北半島ですが、その西側に「もう一つの最北端」の津軽半島があります。北海道に近い、津軽平野を控えているなどの点で、青森県のなかでも県都青森に次ぐとも言えます。この津軽半島の最北端で詠んだ佐太郎の作品です。・・・ . . . 本文を読む
僕の大学時代の専攻は「東洋文化」でしました。「東洋文化」聞きなれない言葉ですが、「東洋史」「日本史」「東洋哲学」などの授業がありました。何だか雑多な感じがしますが、そこにはある意味が込められていたのです。複数の学問分野の協力による「学際的研究」が、いまに注目されています。「東日本大震災・恐竜の絶滅」。そして僕の短歌作品との関連は・・・ . . . 本文を読む
1937年(昭和12年)の盧溝橋事件に始まる日中両軍の軍事衝突が「日華事変」と僕の中学時代の歴史の教科書にありました。しかし今は「日中戦争」と呼びます。当時は「北支事変」「支那事変」と呼んだそうですが、なぜ「日中戦争」と呼ぶのでしょう。そこには事件の本質をいかにつかむかということが関係してくるのだと僕は思います。・・・ . . . 本文を読む
前衛短歌を担った塚本邦雄。岡井隆・寺山修司とならび称されます。独特の「象徴主義=サンボリズム」の作風でしたが、その作風はどこからきたのか。そんな側面から論じてみたいと思います。・・・ . . . 本文を読む
佐藤佐太郎の作品の特徴のひとつに感覚の鋭さがあります。リアリズムの立場からすれば、あまりにも感覚的すぎて違和感を感じた人も多かったようです。この作品もそのひとつ。初めて読んだときに驚いたのを今でも驚いています。・・・ . . . 本文を読む
伊藤左千夫の弟子と言えば、島木赤彦・斎藤茂吉・土屋文明がよく知られていますが、この「アララギ」第二世代とでもいう集団の中に中村憲吉がいます。46歳の若さで亡くなりました。「アララギ」の主要同人の中、ひとり関西に住んで独特の作風を示した歌人ですが、その死を悼む斎藤茂吉の作品です。 . . . 本文を読む
ある歴史的事件がどのような性格をもっていたかの判断は時に難しさを伴います。特にそれに関わった当事者・同時代に生きた人がいる場合は特に。誰しも自分の関わった事を正当化しがち。だから「当事者の証言」の見方が一面的になることもしばしばです。「過ちてはすなはち改むるに憚るなかれ」と「論語」にもあるのですが。・・・ . . . 本文を読む
福島第一原発の災害をきっかけにいくつか学ぶものがありました。それは「原子力発電所の構造」と「エネルギー問題」について考える機会となったことです。もはや「安全」という言葉を額面通り受け取る人はほとんどいないでしょう。そこで考えたことです。・・・ . . . 本文を読む
前衛短歌の歌人のひとりに数えられる寺山修司。終戦時に満10歳。この少年にとって「昨日まで戦争に邁進していた祖国」「実は戦争にはんたいだった」「昨日まで言っていたことは間違っていた」と言う大人への根本的な問いがあったでしょう。「国家とは何」「社会とは何」。そして「祖国とは何」。・・・ . . . 本文を読む