岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

書評「日々の非常口」 アーサー・ビナード著 新潮文庫

2014年04月26日 23時59分59秒 | 書評(文学)
人間が自分を客観的に見られないように、自分の国を客観的に見るのも、大変に難しいことです。二か国以上の言語を習得した人は、それぞれの国を客観的に見えるのでしょうか。ここに大変興味のあるエッセイ集があります。アーサー・ビナード著「日々の非常口」です。 . . . 本文を読む

書評:「エズラ・パウンドの碧い指環」天童大人著 北十字舎刊

2014年04月23日 23時59分59秒 | 書評(文学)
2013年10月より「詩人の聲」のプロジェクトに参加しています。このプロジェクトに聴衆として参加するときは、気に入っ詩集を買うことにしています。先に紹介した「ガレキのことばで語れ」(照井良平著)もその一つです。今回は、天童大人著「エズラ・パウンドの指輪」を御紹介します。 . . . 本文を読む

齋藤茂吉の戦争詠の一側面:15年戦争の歌

2014年04月12日 23時59分59秒 | 斎藤茂吉の短歌を読む
斎藤茂吉は戦時中の言動を問われて、敗戦後、歌壇の一線から退きました。戦争を煽ったからです。私はこれを「茂吉の負の遺産」と考えています。このことは、『斎藤茂吉と佐藤佐太郎』の中で叙述しました。いずれ、評論として纏める積りですが、ここで少し試論を書きたいと思います。 . . . 本文を読む