第二次世界大戦後、15年以上続いた「ベトナム戦争」。日本から空母・爆撃機・戦車・海兵隊が出動しました。日本国内で「ベトナム反戦運動」が起りました。歌人もこれに無関心ではいられなかったようです。 . . . 本文を読む
明治維新。文化の洋風化のなかで忘れられようとしていた日本文化を「再発見」したのは、フェノロサとラフカディオ=ハーン(小泉八雲)でした。ひとつの文化が大きな変容期を迎えたときには、えてしてありうることですが、前衛短歌にもそういったものがなかったでしょうか。・・・ . . . 本文を読む
佐藤佐太郎に限らず歌人の読書量は膨大です。文学者なればこそ当然とも言えますが佐太郎が偶然、ヒンズー教の聖典を読んだという作品。それだけなら、ただの事実報告に過ぎませんが、さて短歌作品にするにはどうするか。考えさせられた一首です。・・・ . . . 本文を読む
今日は「終戦の日」。短歌の総合誌では、「戦争と短歌」の特集が続いています。「短歌研究8月号」の特集については既に記事にしましたが。「角川短歌7月号」の「竹山広の残したたもの」はもちろん、「前衛短歌を考える」の連載も戦争をくぐりぬけてきた時代の短歌運動の総括とも言えましょう。 . . . 本文を読む
「たまきはる」「命」。斎藤茂吉が好んで使った言葉ですが、そのせいでしょうか。斎藤茂吉の作品には「祈り」のような趣があります。今から見れば、それが「古風」に過ぎると思われる原因ともなるのですが、それは歌の詠まれた時代性の問題でしょう。ここに挙げたのもそういう「時代」が感じられる作品です。・・・ . . . 本文を読む
夥しい犠牲者を出した「太平洋戦争」。「15年戦争」とも「アジア太平洋戦争」ともいわれますが、従軍体験をリアリズム短歌に詩的昇華したのが宮柊二。そういえば今日は長崎に原爆が投下された日です。 . . . 本文を読む
偶像。信仰の対象としての「人や動物の彫像など」ですが、人はしばしば心の中に偶像を持ちます。英語ではアイドルですが、これが崩れる時、心の平衡が崩れます。イギリスの小説にも「落ちた偶像」という作品があります。たしか文庫本にもなっているはずですが。・・・ . . . 本文を読む