寺山修司の代表歌です。この作品に僕は、石川啄木的なものと反対に非石川啄木的なものを感じます。 . . . 本文を読む
「写実派」といえば「見えるものを見えたまま詠む」と思われがちですが、佐藤佐太郎の作品の中には、五感の鋭さがうかがえるものがあります。それは「不思議な感覚の歌」でもあるのですが。・・・ . . . 本文を読む
誰にも言えない苦しみ。こういうものに苛まれるのは多々あること。しかもそれはしばしば自責の念につながるのですが、特に寡黙な佐藤佐太郎にはそういう傾向があったようです。それをあらわす作品です。 . . . 本文を読む
今年の5月に、「運河・全国集会」が開かれ、シンポジウムがありました。僕はアシスタント兼レポーターとして、その報告を「運河325号」に書きましたが、紙数の関係で掲載できなかったことがいくつかありました。そのなかに「写実短歌」の核心のようなものがあったので、ここに書きだしてみました。・・・ . . . 本文を読む
僕はよく「高度成長世代」と呼ばれる。1960年代の「高度経済成長期に小中学校生活を送ったという意味でそう呼ばれるのですが、そういう時代に育まれる気質のようなものがあると思います。自分自身の体験談・感想になりそうですが、そこはご容赦を。・・・ . . . 本文を読む
叙景歌というと、今の歌壇では余り注目されませんが、「美しいものを美しく、読者にその美しさが伝わるように詠む」というのは、なかなか難しいものです。「写生」短歌のひとつの特徴です。斎藤茂吉の場合で言うと・・・ . . . 本文を読む