少年サッカー審判、イエロー出したら17歳に殴られ死亡
米ユタ州ソルトレークシティーの警察は5日までに、同市での少年サッカーの試合で、イエローカードを受けて腹を立てた17歳の選手が、審判を殴って死亡させた、と発表した。
発表などによると、審判はリカルド・ポルティージョさん(46)。4月27日に同市の中学校で行われたサッカーの試合中、フォワードを手で押した ゴールキーパー(GK)にイエローカードを提示し、警告した。直後に時間などを記録していた際、側頭部をGKに殴られたという。
目撃者によると、ポルティージョさんは、しばらくして倒れ込み、血を吐くなどしたため、救急車で病院に運ばれた。搬送後に意識不明となり、1週間後の5月4日に死亡した。脳内出血があったとみられる。
殴ったGKの17歳少年は、取り調べを受け、暴行容疑で少年拘置所に収容された。被害者が死亡したため、近日中に新たな容疑が加えられ、起訴されるという。
遺族は、死亡後に会見。娘らによると、ポルティージョさんは8年間、リーグで審判を務めていた。試合中の負傷は初めてではなく、7~8年前には、 ジャッジを不服とした選手に足をけがさせられ、5年前には同様にあばら骨を折られたという。娘は「危ないから辞めてくれるように言ったことがあるけど、父 はサッカーを愛していたので、続けていました。それ以上、『NO』とは言えなかった」と涙ながらに話した。
(2013年5月7日06時03分 スポーツ報知)
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