スペースシャトル、太陽電池パネルの修理成功
2007年11月04日18時42分
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・ディスカバリーがドッキング中の国際宇宙ステーション(ISS)で3日、裂けた太陽電池パネルが修理さ れ、7時間以上の船外活動の末に成功した。これでディスカバリーは全作業を終え、7日午後(日本時間8日未明)に地球へ帰還する。
パネルの裂け目(2カ所)は、ISSの中心部から最も遠い左舷端にある。このためISSのロボットアーム(全長17.6メートル)にディスカバリーが搭載している延長用アーム(同15メートル)を取り付け、その先端でスコット・パラジンスキー飛行士(46)が作業した。
アルミ板とワイヤでつくった5個の器具を使い、裂け目が広がらないように固定。その後、パネルを完全に広げることにも成功した。遠い場所での作業に加え、パネルには160ボルト前後の電気が流れており、NASAは「これまでで最も困難な船外活動のひとつ」としていた。
NASAは、裂け目が広がれば電力供給が不足し、12月の欧州実験棟の設置や、来年2月の日本実験棟「きぼう」の建設開始が難しくなると判断。ディスカバリーの残りの主要作業をすべて中止して、今回のパネル修理にあたった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます