新型ICBM発射に成功 ロ、米ミサイル防衛に対抗
2007年6月29日 07時52分
【モスクワ29日共同】インタファクス通信などによると、ロシア海軍は28日、核兵器を搭載できる多弾頭の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ブラバ」を水中の原子力潜水艦から発射する実験に成功したと発表した。
ロシアは、ブラバを米ミサイル防衛(MD)計画に対抗する核戦力強化の柱の1つと位置付け、開発を進めてきた。東欧での米MD施設建設計画を焦点にプーチ ン大統領とブッシュ米大統領の会談が7月初めに米国で予定されており、その直前の実験成功の発表は米国を刺激しそうだ。
報道官は、白海に航行中の原潜からブラバを発射し、極東カムチャツカ半島の演習場の標的に命中させたとし、「全軌道で計画通りにいった」と強調した。
ブラバの発射実験は昨年9-12月に3回失敗しており、開発は困難との見方も出ていた。射程は1万キロ近くとされ、来年まで実験を重ねた上で、新型原潜への配備を目指す方針という。
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