前払い式国際電話カード、150万枚料金分話せず
2007年09月20日06時19分
通信事業大手のソフトバンクテレコム(旧日本テレコム、東京都港区)と、同社と契約した販売会社が発売したプリペイド(前払い)式の国際電話カードで、 正規の通話時間より短い時間で使用不能となるトラブルが続発していたことが分かった。不具合は04年4月~今年7月に販売された約157万枚で生じ、短縮 時間は1枚につき最大54秒との指摘もある。テレコム社はシステム障害が原因としているが、自社販売分を除くカードについては、不具合の事実も公表してい なかった。
通話時間が短いトラブルが見つかった、ベルジャパンが販売していたプリペイド式の国際電話カード |
トラブルが判明したのは、テレコム社が販売した約49万枚と、同社と契約を交わした販売会社26社が発行、販売した約108万枚。カードはコンビニエンスストアなどの店頭で1000~5000円で販売。
テレコム社によると、正規の時間より1枚あたり約6秒間短縮され、通話が途切れていた。だが、販売会社側によると、54秒も早く通話が切れたケースも あったという。テレコム社の調査では、不具合は電話回線を制御するコンピューターのプログラムミスが原因で、同社は7月下旬までにシステムを修復したが、 利用者の損失は1枚につき少なくとも約3~4円に上るという。
内部調査を踏まえ、テレコム社は自社で販売した「Love2 Home Card」などについて、7月24日にホームページ上で不具合を告知。使用済みの対象カードを保存している客に限り、300円分のカードを配布している。
しかし、販売会社が売ったカードについては、トラブルが発生した事実を公表していなかった。「システムの不備はこちらの問題だが、トラブルを告知する責任は販売各社側にある」(同社の広報担当)としている。
一方、テレコム社への不信を強める販売会社もある。京都市の「ベルジャパン」の場合、今年6月までに販売した約42万枚のうち、少なくと
も約21万枚でトラブルが確認されたという。同社の担当者は「販売会社ではトラブルの確認にも限界があり、ソフトバンクテレコムが責任を持って全容を発表
し、お客の損害の回復に努めるべきだ」という。
保守記事.43-9 近未来?
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